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  • (2017/12/11朝)また休日出勤などあったので、本編進んでおりません…。ふえーん…。

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ようこそ。(最新作「 表と裏 」連載中です。

このサイトでは、ファンタジーとメルヘンの、あいのこのような物語を綴っています。
具体的には、解呪のために旅する一行(お姫さま、王子さま、その友人たち)の、現在と過去のエピソードを交ぜ織っています。

初めていらした方や、試し読みがしたい方は、こちらへどうぞ→ 試し読み用 目次
(ポストカードの抜粋からいらした方はこちらへ → 「お姫様と猫 」「夜を越えて 」)

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登場人物紹介が必要な方は→ こちら (たいしたこと書いてませんsweat01

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願わくば、別のどなたかを楽しませる物語でもありますように bookshine

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うちの子同盟

表と裏(01)

「このあたりは治安があまりよくなさそうだね」
 宿に馬を預けて歩き出しながら、セレンはいくぶん眉をひそめ、小声で話しかけた。
「ああ。俺たち二人だけで良かったな」
と、のんきな調子でルークが応じた。余計な心配をしなくてすむ、と言いたいのだろう。
 そう話しているうちにも、すれちがいざま、ルークに肩をぶつけて来ようとするガラの悪い男がいる。金髪の若者は何気ないふうに避けようとしたが、男は無理矢理ぶつかって来て、大声を出した。
「おい、気を付けろ。前見て歩けよ」
 ルークは相手にしない。歩き去るその後ろ姿に向かって、男は手をのばし、さらに大声を出した。
「詫びろって言ってんだよ、てめえ」
 ルークの肩をつかもうとしたが、よけられて、たたらを踏んだ。
「このやろう!」
 男はルークの行く手に回り込み、こぶしを握って殴り掛かって来る。ルークは、すいとよけて、体を沈め、一発だけ反撃した。男はグッと呻いて崩れ落ち、それへ、
「失せろ」
と低く一声かけて、ルークは何事もなかったように歩みを進める。
「ルークは――」
と、セレンが、ふと思いついたように言った。
「ん?」
「この旅で、乱暴な言葉や態度に馴染んだせいで、表と裏が逆転するような心配はないの?」
「というと?」
「つまり、王子様の素顔の上にルークという仮面をかぶっているつもりが、いつのまにかルークのほうが素になって、王子様のほうが仮面になってしまったり、しない?」
「そんなワケあるかよ、ばーか」
と、おしのびの王子様は陽気に笑い飛ばす。いや、その笑い飛ばし方を聞くにつけても、セレンは何となく懐疑的になって、本当に大丈夫なのかと問いたくなるのだけれども。まあ、本人がそう言うなら、今はいい。追及しないことにしよう。
 ルークのほうは、笑いながら続けていた。
「だいたい、俺より君のほうが、よほど表と裏があるんじゃないのか?」
「えっ。うーん・・・」
 なるほど。セレンはふだん、王子がルークと名乗るようには一人二役を演じたりしないが、表向きは誰にでも人あたりがよく社交辞令が上手なものの、実のところは相当に神経質で、気のおけない仲間うちでは不満をぶつぶつこぼす。そのことを言っているのだ。
 だが、二人の会話はそこで途切れた。すぐ近くの路地裏から、若い娘の悲鳴らしきものが聞こえたからだ。若者たちは、悲鳴の聞こえた方へ、すばやく駆け付けた。

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