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(妖精の首飾り)(01)

 クルシュタイン国の王女フィリシアは、幼いころ、体が弱く、病気がちだった。
 それは、王妃であるマデリーンがかつて受けた呪いのせいだったが、王と王妃は、幼い娘に秘密を話す気はなかった。小さな王女の小さな胸を、呪いなどという恐怖で曇らせる必要がどこにあるだろう?
 代わりに王は、静養のための城を用意した。空気の良い田園地方にあるこの城を、気休めかもしれないが護符で囲って、王女が安心してゆっくり過ごせる環境を作った。
 王はめったに都を離れなかったが、王妃と王女は、しばしばこの静養の城に出向いて、長期間滞在した。
「このお城は、わたくしの故郷のお城に、少し似ているのよ」
と、静養の城で、王妃はフィリシアに言うのだった。
「周りが緑で囲まれていて。いとこのアイリーンと、よく遊んだわ。でもね」
と、ここで声をひそめ、とっておきの秘密を語る声で、
「妖精さんが見えるのは、あなたの母さまだけだったのよ? すごいでしょう!」
「ようせいさん? いたずらする?」
 フィリシアも、つられたように声をひそめて尋ねる。寝込みがちなフィリシアは、物語を聞くのが大好きで、その中に、いたずら好きな妖精の話があったのだ。
「良いいたずらも、悪いいたずらもするのよ。でも、仲良くしていれば大丈夫。母さまは大人になって、妖精さんが見えなくなってしまったけれど、もしフィリシアが妖精さんに会ったら、親切にしてあげてね」
「ひとには、やさしくするんだもん」
「そうよ。いつまでも、やさしい子でいてね、フィリシア」

 

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