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(妖精の首飾り)(02)

 ある春の夜、静養の城にて。
 小さなフィリシアがけほけほと咳き込んで目を覚ますと、いつもなら飛んでくるばあやが、飛んで来なかった。それでフィリシアは、自分で水を飲もうと、ベッドから下りた。
 月の明るい夜だった。窓のほうを見ると、月明かりに照らされた小机の上で、何か小さなものが動いたような気がして、フィリシアは思わず目をこすった。それは、小さな人の形をしていて、背中に透き通った羽を生やしており、ふわふわと漂っていた――
(――ようせいさん!)
 フィリシアは興奮したが、咳も止まらない。けほけほと言いながら、仕方なく、まずはベッド脇の水差しを取った。なんとか上手にコップに注いで、水を飲む。
 コップを置いて振り返ると、妖精は、窓際からこちらへ向かって飛んで来るところだった。フィリシアはどきどきした。
 妖精は水差しの前まで飛んで来て、ちらとフィリシアを見た。
「あら? 私が見えてるのかしら?」
 フィリシアは大きくうなずいた。妖精もうなずいた。
「そう。眠りの粉が足りなかったのかしら。じゃあ、あなたの許しをもらいたいのだけれど、お水を少し、いただけるかしら?」
「すこし?」
「このくらい」
 妖精がそう言うと、水差しは勝手に動いて傾いた。そして、妖精が差し出したボウルの中に水を注いだ。フィリシアの片手の手のひら一杯ぶんくらい。
 フィリシアはうなずいた。
「そのくらいなら、どうぞ」

 

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