2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

ひとこと通信欄

  • (2017/10/15夜)ご心配おかけして申し訳ありません。疲れて色々おっくうになっていますが、ごはんと睡眠はちゃんとしていますので、ご安心ください。

ランキング参加中!

  • 記事がお気に召したらクリックしていただけると、作者の励みになります。(1日1回まで)

    (投票せずに順位を確認したい方はこちらから。)

読者アンケート実施中♪

  • 所要時間は5分くらい?
    個人情報の入力はありません。
    よろしくお願いいたします。
    こちらから。

SF「夜景都市」(未完)

最近のトラックバック

プロフィール

  • 城

    雪村月路
    snow.moon.rainbow☆gmail.com
    (☆を@に変えてください)
    Twitter: @ariadne_maze
    ブログ更新量について
    愛読書100冊

    うちの子同盟 うちの子同盟

無料ブログはココログ

« 金の砂の塔(01) | トップページ | 金の砂の塔(03) »

金の砂の塔(02)

入り口をくぐると、塔の中は広く、内壁に沿って長い螺旋階段が上に伸びていた。中央は吹き抜けの空間になっている。
さわるとザラザラする金色の壁には、上部に明かり取りの窓がいくつも開けてあって、差し込む陽光が塔の中を隅々まで照らし出していた。
「疲れたら言ってくれ」
「ありがとう、がんばってみる」
二人は、大きな渦を描く螺旋階段を上った。塔の中はしんと静まって、神聖な感じがした。
金色に煙る光の中を、無言で上り続け、何事もなく、ようやくてっぺんまで辿り着くと、そこには祭壇らしき場所があった。
吹き抜けの中心に向かって一人分くらいの足場が張り出していて、その先端に、円形の台がひとつある。
先に見に行ったフルートは、台の上をしげしげと眺めて、戻ってきた。
「本がある。何も書いていない」
フィリシアは、あがった息を整えてから、自分も見に行った。できるだけ、足元の高さのことは考えないようにして。
なるほど、台の上には、台から彫り出したかのような厚い金色の本が、開いて置いてあり、そこには何も書いていなかった―――が。
フィリシアの見ている前で、金色の文字が不意に浮かび上がった。
『私を閉じて。私を閉じて。私を閉じて・・・』
ためらいながら、フィリシアは手を伸ばし、バタンと本を閉じた。
本の表紙はなめらかに平らで、何も書かれてはいなかったが、そこにも新しい文字が浮き出した。
『ありがとう。逃げて』

 

人気ブログランキングへ

« 金の砂の塔(01) | トップページ | 金の砂の塔(03) »

コメント

祭壇、本、浮かび上がる文字
ファンタジーっぽい要素
敵はいないのかな?
雑魚がいてもおかしくはないが

コメントありがとうございます♪
今回は、見捨てられた静かな塔をテーマにしたので、雑魚敵はいないです。
バッタバッタと薙ぎ倒す話も、そのうち書いてみたいです☆

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/568827/50219297

この記事へのトラックバック一覧です: 金の砂の塔(02):

« 金の砂の塔(01) | トップページ | 金の砂の塔(03) »