2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

ひとこと通信欄

  • (2017/6/26夜) 「火の鳥」は、早割を使って、のんびりと印刷をお願いしたので、出来上がりは7/15頃です。オフセット印刷です。綺麗に刷れるといいな~。

ランキング参加中!

  • 記事がお気に召したらクリックしていただけると、作者の励みになります。(1日1回まで)

    (投票せずに順位を確認したい方はこちらから。)

読者アンケート実施中♪

  • 所要時間は5分くらい?
    個人情報の入力はありません。
    よろしくお願いいたします。
    こちらから。

SF「夜景都市」(未完)

最近のトラックバック

プロフィール

  • 城

    雪村月路
    snow.moon.rainbow☆gmail.com
    (☆を@に変えてください)
    Twitter: @ariadne_maze
    ブログ更新量について
    愛読書100冊

    うちの子同盟 うちの子同盟

無料ブログはココログ

« 赤い小鳥の姫君(02) | トップページ | 赤い小鳥の姫君(04) »

赤い小鳥の姫君(03)

 そういうわけで、フルートとフィリシアは日が落ちる前にミイスの街に入り、王城を訪れた。滞在予定は今日を入れて3日間。4日目の朝に発つ。
 フルートの故郷リーデベルクとも、フィリシアの故郷クルシュタインとも交易の盛んなこの国は、小国ながら大変豊かで安定しており、国王夫妻は旅する二人を歓迎してくれた。
 もっとも、よく話を聞いてみると、驚いたことに、その歓迎にはもっと特別な意味があったのだった。
「実は、私達の姫が三日前、このような姿に変えられてしまい・・・。魔女は、『三日後に訪れる旅人が呪いを解くだろう』と告げて去ったのです。きっとあなたがたのことだと思い、心よりお待ちしておりました」
 目の前には金の鳥かご。中では赤い小鳥が愛らしい仕草でこちらを見上げていた。国王の言によると、王女は名をアマラといい、フィリシアより二つ年下で、それはそれは可愛らしいので魔女の嫉妬を買ったのだという。「王よ、可愛い子には苦労も必要です」と、そう言って魔女が杖を振った瞬間、アマラは小鳥に変わってしまったのだと。
「呪いを解く方法はわかっているのですか」
と、フルートが尋ねると、
「わかっています。中庭に出ましょう」
 一行は中庭に出て、見た。暮れなずむ空に高く浮かぶ、星のように小さな金色の光を。
「姫の指輪です。あの指輪を取って、小鳥のくちばしに嵌めればいいのです。魔女は、指輪を取るための弓矢も置いていったので、皆で試したのですが、誰ひとり当てることはできず・・・」
「君の領分だね、フィリシア」
 フィリシアの弓の腕前を知るフルートは、さっさと荷を預けた。
「やってみます。その弓矢をお貸しください」
 フィリシアは矢をつがえ、狙いを定めた。的は小さいが、魔法の力が働いているのか、外す気がしない。ヒュン、と風を切った矢は、まるで決まっていたことのように指輪の中心に突き刺さり、矢羽根に指輪をひっかけて落ちて来た。
「おお!」
 王は指輪を取ると、つんのめるようにして屋内に駆け戻った。他の者もあとに続く。
 赤い小鳥をかごから出して、指輪をくちばしに嵌めると、次の瞬間。
 そこには、華奢で愛らしい王女がひとり、すんなりと立っていた。

 

人気ブログランキングへ

« 赤い小鳥の姫君(02) | トップページ | 赤い小鳥の姫君(04) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/568827/50712688

この記事へのトラックバック一覧です: 赤い小鳥の姫君(03):

« 赤い小鳥の姫君(02) | トップページ | 赤い小鳥の姫君(04) »