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(海辺にて)(04)

「ゼラルド。かあさまのことは、忘れてもいいの。もっと周りに目を向けて、そして見るのです。あなたはいまに、その肩に重荷を負うかもしれません。けれど、決して立ち止まらずに、大きな視野を持って進みなさい。この広い海を想いなさい。あなたの美しい力を汚さないようになさい。あなたの前に開ける道を、自ら壊さないようになさい。
 あなたの道は、あなたが選びとるものです。道が長いか短いかは問題ではありません。ためらわずに、いつもあなたの望む道を、美しく清い道を行きなさい。飾り立てられた偽りの道でなく、白く光る道を行きなさい。そして、友に出会いなさい。
 かあさまには見えるのです。いつかあなたは友を得ます。人を心から愛することができるようになります。あなたが正しい道を行けば、必ずあなたは安らぎを得ます。いつも自分を見つめていなさい、ゼラルド。自分を見失わないようになさい。
 あなたはまだこんなに小さいのに、かあさまはもう、あなたを守ってあげることができません。さっき、かあさまはあなたに、≪太陽の力≫をあげました。かあさまにできることは、これでおしまいです。かあさまはもう、行かなければなりません。とうさまを責めないであげて。とうさまは悪いかたではないのです。
 かあさまが言ったこと、すこし難しかったわね。でも、心のどこかに覚えておいてほしいの。道を選ぶときが来たら、あなたが望む道を。目の前に開けている道を。清らかに光る道を選んで。さようなら、愛しいゼラルド。さようなら」
 向こうから、侍女たちが迎えに来るのが見えた。王妃は涙をぬぐって立ち上がった。
「かあさま? かあさま、どこへ行くの? かあさま!」
「王妃さま。お迎えにあがりました」
「ええ、わかっています」
 王妃は王子を離した。王子は母にすがりついた。
「かあさま! どこへ行くの、ねえ、かあさま!」
 一人の侍女が、王子の肩に手をかけた。王子はそれをはねのけた。
「かあさまをどこへ連れて行くの? どこへ!」
「王子さま・・・」

 

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