2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

ひとこと通信欄

  • (2017/4/23夜) お話もだけど、読みやすさとか、投稿サイトの使い方とか、いろいろ考え中。でも、ブログでの公開は、なくさないからね。

ランキング参加中!

  • 記事がお気に召したらクリックしていただけると、作者の励みになります。(1日1回まで)

    (投票せずに順位を確認したい方はこちらから。)

読者アンケート実施中♪

  • 所要時間は5分くらい?
    個人情報の入力はありません。
    よろしくお願いいたします。
    こちらから。

SF「夜景都市」(未完)

最近のトラックバック

プロフィール

  • 城

    雪村月路
    snow.moon.rainbow☆gmail.com
    (☆を@に変えてください)
    Twitter: @ariadne_maze
    ブログ更新量について
    愛読書100冊

    うちの子同盟 うちの子同盟

無料ブログはココログ

« 赤い小鳥の姫君(03) | トップページ | 赤い小鳥の姫君(05) »

赤い小鳥の姫君(04)

 アマラはたしかに、可愛らしい王女だった。亜麻色の髪と目をしていたが、単に見目かたちが愛らしいばかりでなく、人懐こく、それでいて礼儀正しく、
「フルートお兄さま。フィリシアお姉さま。どうもありがとうございました」
と、礼を述べて頭を下げ、顔を上げると花が咲くように微笑んだ。
 その夜は、祝いと歓迎の宴になった。薄紅色のドレスを着たアマラは可憐な赤い花のよう、青い髪に青いドレスのフィリシアは清楚な青い花のよう。ダンスの曲がかかると、貴族の若者たちはこぞって二人の姫君に踊りを申し込んだ。
 フルートも数曲をアマラと踊った。アマラはポーッと上気した顔で、うっとりと金髪の王子に見とれていたが、その様子を見て国王夫妻がうなずき合っていることには、誰も気づかなかった。
 二日目は、鹿狩りだった。王妃とアマラは着飾って、狩りの獲物を待ち、点数をつける役。一方でフィリシアは、女性ではただ一人、狩りの班の中に組み入れられていた。
 弓矢の腕を見込んで、とのことだったので、フィリシアも文句はなかった。そして、実際に一番の成績をおさめて、皆から称えられた。
 三日目は、音楽会だった。アマラは鍵盤楽器がたいそう上手で、繊細かつ華麗な曲を弾きこなしてみせた。
「フィリシアお姉さまも、何か楽器をお弾きになりませんか」
 しばらく楽器に触れていないフィリシアはためらったが、断るのも非礼であるので、竪琴を弾くことにした。
「では、ぼくは笛を」
と、フルートが合奏を買って出てくれた。演奏は素晴らしかったので、人々は二人が音楽にも親しいことを喜んだ。
 こうして三日が過ぎて、夕食後。部屋に引きあげたフィリシアは、翌日の出発に備えて旅じたくを整えていたが、かすかに音楽が聞こえてくるのに気が付いた。今夜は、催しは何もないはずだけれど・・・。
 もっとよく聞こうと窓に近づいたとき、突然背後でしゃがれた声がして、フィリシアは飛びあがった。
「やれやれ、あんたたちまで、あの子を甘やかしてどうするんだい」

 

人気ブログランキングへ

« 赤い小鳥の姫君(03) | トップページ | 赤い小鳥の姫君(05) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/568827/50712746

この記事へのトラックバック一覧です: 赤い小鳥の姫君(04):

« 赤い小鳥の姫君(03) | トップページ | 赤い小鳥の姫君(05) »