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化身の魔女(01)

 朝食をとる客で混み合っている宿屋の食堂で、隅の粗末な木のテーブルに席を占め、行儀悪くひじをついてパンをかじりながら友達を待っていると、
「なあ――兄ちゃん」
 一人の少年がテーブルに寄って来て、緊張した面持ちでそう声をかけて来た。
「何だい」
 ルークは気軽に返事をしてそちらに顔を向けた。少年がさっきから自分を見ていたことは知っていたし、それがこちらへ向かってくる様子も視界に入っていて、物売りにしては変だなと思っていたところだったのだ。
「あのさ・・・兄ちゃん、きっと、レギの町に行くんだろ?」
「だったら?」
「そのう、道案内、いらないか?」
「売り込みを聞こうか」
 ルークはパンの最後のひとかけを口に放り込んで手をはたいた。あっさり応じられて、少年は少し戸惑ったようだった。
「あの、ええと」
 言い淀んだが、そのうちに、意を決した様子で、
「ここらへんは、危ないんだ」
 そう断言した。
「なぜ?」
 ルークのまっすぐな青い目を、一所懸命に見つめ返して、
「このあたり・・・魔女が出るんだ。通りかかる人間を、取って食うんだ。俺、それがどこに出るか知ってる。――ほんとだぜ?」
「どこまでいくら」
 ルークの軽い対応に、少年は拍子抜けした顔をした。
「なんだ、兄ちゃん、ひょっとして・・・この話、もう聞いてたんだ?」
「いや。でも、そう言うからには嘘じゃないんだろ」
「もちろん」
 少年はほっとしたようだった。上目づかいに相手の顔をうかがいながら、
「レギの町の入り口まで、金貨一枚、後払い。・・・高いかなあ」
 聞いているルークの目に、おかしそうな色が浮かぶ。しかし、少年が怯むのへ、
「よし、乗った」
 ルークはにやっと笑って言った。
「俺はルーク。おまえは?」
「キートだよ」
「よろしくな、キート」
 手を差し出す。キートは少し照れて、ばつが悪そうにうなずきながらその手を握った。

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