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(仲たがい)(01)

 知り合ってからひと月過ぎて、季節は夏だった。
 二人の少年は、少しずつ、遠慮しない仲になりつつあったけれど、その代わり、軽い言い争いもちらほら起こり始めていた。それは主に、街の子供達と遊ぶことについてだった。
「だって、街にいる子たちはみんな、ぼくを見ると逃げるんだよ。ぼくはあの子たちと一緒に遊びたくなんかないし、向こうだって同じだと思う」
 そう話すセレンは機嫌が悪い。それでも、ルークが望むから、今日の待ち合わせは森ではなく街だ。
 ルークのほうも、いらいらと言い返す。照りつける太陽の下を二人で歩きながら。
「ぼくにとっては、みんな友達だ。それに、みんなは君の母上が怖いだけで、君自身を嫌ってるわけじゃないだろ」
「同じことだってば。仲間外れにされたんだ。ぼくはもう、あの子たちとは口もききたくない。ルークさえいれば、それでいい」
「ぼくはみんなと遊びたいんだ!」
 ルークは強い口調で言った。セレンは傷ついた顔をしたが、すぐに冷やかに指摘した。
「君だって、正体がばれたら仲間外れにされるよ。それでも友達ごっこがしたいんだ?」
「何だよ、その言い方!」
 ルークはむっとしたようだったが、答えた。
「そうだよ、それでも今は友達だから」
 その答えはセレンを苛立たせた。胸の中で渦巻く不快感をもてあまして、セレンは目を伏せ、捨て鉢に言葉を吐き出した。
「いいよ、それなら、どこにでも行けばいいじゃない。ぼくは帰る」
「セレン」
「自分がばかみたいだ。君なんかに会うために、毎日苦労して家を抜け出して来て」
「ぼくだって!」
 ルークの口調が、さっと鋭くなった。
「同じように抜け出して来てるんだ。ぼくも大変だって、わからないのか」
 セレンが言い返そうとしたそのとき、悪いタイミングで、二人は知り合いと鉢合わせた。
「あ、ルークだ。久しぶり」
 それは、まさに街の子ども達のうちの一人だった。
「最近来なかったろ。みんな淋しがっ・・・えっ」
 最後の「えっ」は、セレンに気付いて発せられた奇声だった。声とともに、その子はぎょっとしたように二、三歩うしろに下がった。
「まさか、レ・ディアの・・・セレン・・・様?」
 セレンは弾かれたように、くるりと後ろを向いて駆けだした。ルークが呼ぶ声が聞こえたが、それすらもどうでも良かった。セレンはまったくの他所者なのだ!
 その日、屋敷に帰ってからも、セレンは一日中さびしかった。

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