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化身の魔女(02)

「で、キート」
「え?」
「紹介するよ、あれが俺の相棒」
「え・・・」
 キートは振り返り、ぽかんとなった。指し示されたのは、人をよけながらこちらに近づいてくる、背の高い、上品な感じの若者だった。ルークがありふれた旅装をしているのに対し、この「相棒」のほうは、こんな安宿にはまるで不似合いな、明るい緑色の良さそうな上着を着ている。さらに、肩にはオレンジ色のスカーフまでかけて、その上を、ルークよりも淡い色の金髪が、さらさらと腰のあたりまで伸びているのだった。
 その若者は、やっとテーブルまで来ると、
「だから両替くらいしておけって言ったのに。ほら」
 ぽんと革袋をルークに渡しながら、見知らぬ客に気付き、緑の瞳でキートににこっと笑いかけた。
「こちらは?」
「道案内を頼んだんだ」
と、ルークが言うと、
「道案内?」
 不思議そうな顔をする。
「魔女が出るんだってさ」
「魔女?」
「ほんとの話らしいよ」
「・・・それならいいけど」
 得心のいかない顔でそう言ったが、ともかくもキートに向き直り、人当たり良く、
「よろしく、ええと」
「・・・キートだよ」
「よろしく、キート。ぼくはセレン」
 差し出された手を、キートはじいっと見て、おずおずと手を出して握手した。それからルークのほうを向いて、
「兄ちゃん、一人じゃなかったのか・・・」
 心なしか沈んだ声でそう言った。
「なんだ、不都合でもあるのか?」
「そういうわけじゃないけど」
 キートはそれでも何か迷うように、
「俺・・・」
 つぶやくように言って二人の若者を見比べていたが、やがて思い切ったようで、
「何でもないよ。いつでも行こうぜ!」
 笑顔を作り、元気にそう言った。

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