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化身の魔女(03)

 しかしながら。
 実際に一緒に道を進み始めてみると、この栗色の髪をした少年には、どうやら、ひどく気にかかることがあるらしかった。彼は一人だけ馬を使わずに徒歩のままだったが、二人の若者が馬上から世間話の水を向けても、その場はちゃんと受け答えするものの、やがて上の空になって沈みこんでしまう。そうかと思えば、ときどき我に返って、親しげに話しかけて来ることもある。
「兄ちゃん達、町に何しに行くんだい」
 ともかくも折り合いよく進んで行くと、ごく自然な成り行きとして、話はそんなふうなことになった。ルークが気さくに、
「知り合いがいるんだ。おまえは? どこに住んでるんだ?」
 尋ね返すと、
「いま来たほうだよ。町には友達がいるからね。よく行くんだ」
 少年は答えながら、その目に不思議な暗いかぎろいを浮かべた。
「ちょっと生意気だけどね、いい奴なんだ。こないだ、けんかして」
 少し黙った。それから、
「でも、いい奴なんだ」
と言った。誰にも文句は言わせないといった口調だった。そして、またしばらく物思いに沈んでしまった。
 ルークは、おやおやと言いたげに眉を上げたが、何も言わずに口元をほころばせただけだった。セレンも、微笑して黙っていた。そのまま、三人とも何もしゃべらなくなってしまったのだが、少年は一向に気付かない様子で、半ば無意識のように案内を続けていた。
 そうして、一時間ばかりもやって来ただろうか、ひとつの分かれ道にさしかかったとき。
「ここは、右」
 キートの様子は少し前から変わっていた。何かが吹っ切れたような顔つきで、ぴんと背筋を伸ばし、誇らかにそう宣言する。そして、今までと同じように、先に立って進もうとした。
 ルークはセレンと目を見交わしてうなずいた。馬を止め、少年に呼びかける。
「キート、ちょっと待て」
「え?」
 少年がいぶかしげに振り返る。ルークはごく軽い口調を保って言った。
「左に行くと、何があるんだ?」
 少年はびくっとした。その瞳に、暗い影が戻った。
「・・・そっちに魔女がいるんだ」
「で、俺たちを連れていくと、何かいいことがあるのか?」
 少年ははっと目を見開いた。次の瞬間、身をひるがえして逃げだそうとした、その目の前に、セレンの馬が素早く回り込んでいた。

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コメント

文少なすぎて読む気なくした

ごめんなさい!(>_<)
だいたい1回あたり、携帯1ページ分くらいになっています。
この量で週3回か、3回分まとめて週1回かの選択をするにあたり、
ブログということも考慮して、週3回の更新を採用しています。
読みづらければ、文章がたまった頃にまとめ読みしていただけたら幸いです。
コメントありがとうございました。

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