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化身の魔女(06)

 ルークは不服そうにしていたが、そこまで聞いて、
「じゃ、ともかく行こうぜ」
 馬の首を巡らせて、左の道――魔女のいる道――へ向けた。
「ルーク」
「兄ちゃん?」
 二人に同時にとがめられて、苛立たしげに応じた。
「何だよ、問題はないじゃないか。君も君だぜ、セレン。それで俺たちにどんな不都合があるって言うんだ」
「君は物事を軽く考え過ぎるきらいがあるからね」
 セレンは眉をしかめた。ルークは相手にせず、
「はん、何をまた。君だって、そこらの石ころの中に一つだけ俺が化けたのがあったら、見分けがつくだろう」
「・・・たぶんね」
 セレンはキートに気兼ねして控えめに言った。ルークは続けて、
「砂利の中に一粒だけって言われても、やっぱりわかるだろ」
「・・・たぶんね」
 セレンはいっそう控えめに言った。もっともキートのほうは、どうやら気を悪くする様子はなく、どちらかといえば、不審そうな、疑り深い表情で成り行きを見守っていたのだ。
「だろ、だから行こうぜ」
 ルークは愛馬の脇腹をとんと蹴った。
「仕方がないな」
 セレンがため息をつきながら自分の馬の向きを変える。キートを振り返って、
「じゃあ行こうか」
「・・・ちょっと待てよ!」
 キートはそこで初めて、戸惑った声で二人を引き留めた。
「あんた達、何考えてんだよ! できっこないよ、そんなの!」
「うん、でも君に迷惑はかけないから」
 申し訳なさそうにセレンが言う。ルークのほうは、ちょっと先から振り返って、
「何だよキート、おまえ、友達を取り返したくないのか? 俺達はどっちだっていいんだぜ?」
「だって・・・困ることになるのはあんた達なんだぜ」
 キートのためらいがちな声に、笑って、
「気にするなって。いいから、友達を助けたいのか助けたくないのか、どっちなんだよ?」
 キートの返事も聞かずに、あごをしゃくった。
「ほら、行くぞ」
 それで、キートはやや気圧された格好で、二人の若者の後について行ったのだった。

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