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化身の魔女(07)

 魔女は、驚くほど美しくしとやかに、林の中に突然現れた。
「ようこそ、私の森へ」
 その甘い声とともに、林は生い茂る森に変わっていた。頭上で日光が木の葉に遮られ、視界が暗くなった。
 三人の目の前でにっこりと微笑んだ魔女は、意外にも非常な美女で、ゆったりした藍色の服を身にまとい、赤い豊かな髪と湖のような青い目をして、すらりと伸びた白い右手に、精巧な細工を施した緑色の杖を握っていた。しかし、その優美な姿にはどこか、何かが狂っていると感じさせる危険な違和感があり、そのために、彼女が昔話のいわゆる「良い魔法使い」でないことは、はっきりとしているのだった。
 彼女はすぐに、キートに気付いた。
「あら、あなた」
と、彼女はふさふさした赤毛を揺らして言った。
「この間の子ね。友達を返してもらいに来たの?」
 キートは魔女をにらんだ。ルークが馬上から、
「俺達は町に行きたいんだ。ここを通してくれ」
「あら、だめよ。一人は私の所に残るのよ」
 魔女はころころと笑った。キートを見下ろすようにして、
「話してないの、あなた?」
 言ってから、他の二人には聞こえないように身をかがめて声をひそめ、
「この人たちを身代わりに出せば、お友達を返してあげるわよ?」
 それでもキートは何も言わずに魔女をにらんでいた。
 魔女はあきれた顔をして背筋を伸ばした。そしてすぐに、あやしい微笑みを浮かべ、全員に向かって言った。
「それじゃ、いいこと? 一人は私の所に残らなければならないわ。誰かが残って、私の魔法で、人間ではない別のものになるの。他の人たちには一度だけチャンスをあげる。もしそれで私の魔法を見破ることができたら、仲間は返してあげるし、今までに魔法にかけた人たちだって、全部返してあげるわ。さあ、わかったら、誰が残るか決めてちょうだい。決めなければ三人とも、その姿を変えてしまうわよ」

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