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化身の魔女(11)

 それからどのくらい時間が経っただろう。キートは自分のことではないのでさすがにぼんやりして来て、それに空腹も感じ始めていた。考えてみれば、今日は朝から、どうやって旅人を探そうか、何と言ってだまして置いて来ようか、また自分にそんな悪いことができるのだろうか、そんなことばかり考えていたので、起きてからまだ何も食べていなかったのだ。腹の虫がグーと鳴いて、キートは途方に暮れた。
「止まれ」
 その時、ルークが素っ気なく言って、行列が止まった。キートははっとして顔を上げる。ルークは立ちあがり、うーんと伸びをすると、背後にいる彼の馬のほうへ行くようだった。
「え・・・ル・・・兄ちゃん」
「ルークでいいぜ」
「ルーク。あの、これ・・・これが・・・?」
「ん?」
 ルークは白馬の首を叩いてやっていたが、振り返った。キートがぽかんと行列の先頭を眺めているのを見ると、一回まばたきして、
「何だおまえ、そっくりだと思わないのか?」
と言った。
「・・・うーん」
 キートはうなった。そう言われれば似ているような気もした。やせて背の高い所とか、穏やかそうな所とか。でも、もし間違えたら・・・。
「あんまり悩むなよな」
 ルークが戻って来て、また腰を下ろした。キリンの長い長い首を見上げて考え込んでいるキートの腕の中に、ぽんと丸い物が投げ込まれた。パンの塊だった。
「あ、どうも・・・」
「ほらナイフ。こっちが肉。その他いろいろ。適当に食べろよ」
 言っている本人は、もう何やかやを手早く挟み込んでパンにかじりついている。
「ルーク、じゃあ・・・」
 キートがキリンを指差すと、ルークは今度は笑いだして、
「違うよ」
と言った。
「似てるといえば似てるけどさ。初めて見るよな、こんなの」
「うん。でも聞いたことあるよ。キリンでしょ? 南にいるっていう」
「さっきのシマウマも面白かったよな。俺の馬に縞模様を付けたら、ああなるのかと思ってさ」

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