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化身の魔女(13)

「あのさ・・・ルーク」
 楽しい夕食の後、星の出た夜空の下で、毛布にくるまって膝を抱えながら、キートはためらいがちに言った。
「何だい」
 ルークは友達の馬から自分用に毛布を取り外しながら応じた。
「あのさ・・・あの・・・見つかるかなあ」
 言ってから、言わなければよかったと後悔しかけたが、毛布を取って戻って来たルークは、相変わらず明るく楽観的だった。
「大丈夫だから心配するなよ」
 笑いを含んだその言葉は、単なる強がりにはちっとも聞こえなかった。キートは半分以上、ルークのこの楽観を信じた。ルークは毛布に身を包むと無頓着に地面に寝ころび、キートもそれにならって仰向けに体を伸ばした。夜空には満天の星が見えた。
「星だけは絶品だな」
 ルークが口笛を吹くのが聞こえ、
「・・・あんたって、なんか、すごいね」
と、キートはつぶやいた。
「え?」
 ルークが訊き返し、キートは繰り返さなかったが、その代わり、
「俺さ」
 ひとり言のように話し始めた。顔は星空に向けたまま。
「俺さ。大人になったら、すごい大商人になるのが夢なんだ。俺んちは羊の毛で暮らしを立ててるんだけどね。俺、もっと、うんと金持ちになって、父ちゃんと母ちゃんに楽させてやりたいんだ。これでもさ、父ちゃん達には内緒で、友達に読み書きを教えてもらってるし、難しい計算もさ、ちょっとずつなら出来るようになってるんだ。時々のことだから、なかなか進まないけど、友達のうちは商いやってるからさ、いろんなことを教えてもらえて、すごくおもしろいんだ。それで、その・・・その友達なんだけどさ」
「うん」
 聞いてなどいないかと思ったのに、ルークはあいづちを打ってくれ、それでキートは話を続けた。

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