2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

ひとこと通信欄

  • (2017/4/23夜) お話もだけど、読みやすさとか、投稿サイトの使い方とか、いろいろ考え中。でも、ブログでの公開は、なくさないからね。

ランキング参加中!

  • 記事がお気に召したらクリックしていただけると、作者の励みになります。(1日1回まで)

    (投票せずに順位を確認したい方はこちらから。)

読者アンケート実施中♪

  • 所要時間は5分くらい?
    個人情報の入力はありません。
    よろしくお願いいたします。
    こちらから。

SF「夜景都市」(未完)

最近のトラックバック

プロフィール

  • 城

    雪村月路
    snow.moon.rainbow☆gmail.com
    (☆を@に変えてください)
    Twitter: @ariadne_maze
    ブログ更新量について
    愛読書100冊

    うちの子同盟 うちの子同盟

無料ブログはココログ

« 化身の魔女(13) | トップページ | 化身の魔女(15) »

化身の魔女(14)

「その友達がね・・・ちょっと生意気な奴でさ。しょっちゅう約束忘れるくせに、ちっとも悪いなんて思ってないみたいだし、そのくせ、俺がたまに何かうっかりすると、すぐに怒って意地が悪くなるし、三日前もさ・・・俺が会いに行ったら、いきなり、商人になる勉強なんか、くだらないからやめろっていうんだ。そりゃ、今から思えば、商人のうちの子どもなら、そう思うようなこともあるんだろうなってわかるよ、でもさ・・・ほんと、そういう変なことを、突然言い出すような奴でさ。とにかく、俺、それで腹が立って、そんならもう来ないって言って、それでけんかになってね。だけど、その後、魔女に会った時さ。あいつ、これっぽっちも迷ったりしないで、それこそ俺が止める暇もなくて、自分から魔女の犠牲になって――俺は、なのに、探し出してやれなくて・・・。なあ、やっぱり、俺が悪かったのかなあ・・・」
「そんなことはないだろ」
 ルークがあっさり答えた。キートはぼんやりと、
「・・・そうかな。でも、あいつは悪くないよな?」
 今度はほんの少し間があって、
「けんかした二人ともばかだったんだろ」
 ややぶっきらぼうな答えが返って来た。
「・・・」
 腹は立たなかった。キートは少し考えて、よくわからないが反論の余地はなさそうだと感じた。
「そうだね」
 素直にそう言いながら、ふと、あの髪の長い若者がここにいたら、何か説明してくれたのだろうかと思った。どうしてか、そんな気がした。
「キート、もう寝ろよ」
 少し穏やかな口調になって、ルークが言った。夜空には流れ星。キートは不意に、とても幸せな気分になった。
「うん。おやすみ、ルーク」
「おやすみ」
 応じたルークの涼やかな声は少しも眠そうではない――そうキートは思ったが、すぐに、すやすやと夢の中に落ちて行った。それは、久しぶりの安らかな眠りだったのである。

人気ブログランキングへ

« 化身の魔女(13) | トップページ | 化身の魔女(15) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/568827/51404727

この記事へのトラックバック一覧です: 化身の魔女(14):

« 化身の魔女(13) | トップページ | 化身の魔女(15) »