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  • (2017/5/11夜) 春って、あわただしく過ぎて行くものなのですね。でも、ようやく身辺が落ち着いて来たような気がします。

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化身の魔女(15)

 翌日、キートが目を覚ますと、世界はもうまったくの朝だった。前日の出来事を思い出しながら体を起こしてみると、ルークはもう隣にはおらず、前の方の、昨日と同じ場所に座って、すでに行列を動かして眺めていた。
「・・・おはよう、ルーク」
 隣に行って遠慮がちに声をかけると、
「止まれ」
 ルークは行列を止めてキートを見上げ、微笑して、
「おはよう。これはどう思う?」
 行列の先頭を指差した。
「え?」
 キートが見ると、そこには――
「――何だ、これ。こんなの違うよ・・・と、思うけど・・・」
太った大きなトカゲのように見えるその生き物は、緑色をした不格好な体の首のところに、スカーフのようなオレンジ色の模様を付けていた。
「違う? どうして?」
 ルークが怪訝そうになったので、
「どうしてって・・・」
 うろたえたとき、ルークの目のいたずらっぽい光に気が付いた。
「ちぇっ、なんだよ」
 キートの抗議に、ルークは肩をひとつすくめて見せて、
「朝飯食おうぜ。俺もまだ食ってないんだ」
と、提案した。もちろんキートは賛成した。
 今回はキートが魔法のテーブルクロスを振った。テーブルの上にはまた料理の皿が並んだが、
「・・・あれえ?」
 キートが思わず言ったのは、それらが昨夜とはだいぶん趣が違い、見るからに田舎料理といった朝食だったからである。ルークのほうは、
「そんなこともあるだろ」
 頓着しないでスープの皿をとり、
「うん、うまい」
 すぐに猛烈な勢いで食べ物を片づけ始めたので、キートもあわてて食べ始める。何にしても、温かくておいしいことに変わりはなく、二人はあっというまに、たっぷりあった黒パンとスープとサラダとベーコンと卵料理をたいらげてしまった。
「あとちょっとだね、ルーク」
 キートが景色を眺めながら言ったのは、これは行列のことである。
「ああ」
 ルークが軽く応じた。左の世界には、もう森はほとんど残っていない。
「昼ごろには終わるな。始めよう」
 二人はまた元の位置に戻り、行列を動かした。

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