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花園の夢(02)

「ゼラルド、この光の壁は壊せるか?」
「試してもいいけれど、難しいだろう」
「では、招待状に書いてあった、最初に『扉を開ける』心当たりは?」
「・・・ある」
 ゼラルドは何かつぶやき、光の壁のうちのひとつに一枚の扉が出現した。小さめの、瀟洒な造りの扉だ。
「向こう側に通り抜ける扉ではないと思う。どこに迷い込むかはわからない」
 ゼラルドの言葉に、フルートはうなずいて、
「今はこの扉を通るしかない。行こう」
 火の始末をして、ゼラルドが扉を開け、全員が中に入り、パタンと扉が閉まる・・・。

 扉を入った先は暗かったが、扉を閉めるとぼうっと明るくなった。そこは窓の無い小部屋で、四方に扉がついており、壁には等間隔で明かりが灯されていた。
 部屋の中央では、テーブルの上にお茶の用意がしてあり、銀色の髪を後ろで束ねた娘が、にこにこと一行を出迎えていた。頭に薔薇の花の飾りを挿している。
「こんにちは、みなさん。お菓子とお茶をどうぞ。これを召し上がらないと、次の扉が開かないのです」
 そう言われては仕方ない。一行は挨拶すると、すすめられるまま席について、ほんの少量、丸い焼き菓子と熱いお茶をいただいた。どちらも、とても美味だった。全員がお茶とお菓子を口にすると、カチリと音がして、部屋中の扉の鍵が開いたのがわかった。
「扉が開きました。こちらへどうぞ」
と、娘は扉の一つに案内してくれる。
「これで外に出られるのですか」
とフルートが尋ねると、
「いいえ、まだ。いつかは出られるかもしれませんし、出られないかもしれません」
と、謎めいた答えを返す。
「可愛らしい方、あなたのお名前は?」
と、セレンが訊くと、娘は驚いた顔をした。
「お父様すら忘れた名前を、お尋ねになるのですか。私はマリベルと申します。・・・あっ、待って」
 次の扉を開きかけた一行を押しとどめ、
「こちらの扉へどうぞ」
と、別の扉を案内する。もとより、どの扉がどこに続くのか、こちらにはわからない。お菓子とお茶の礼を言って、指し示された扉をくぐった。

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