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花園の夢(05)

 フルートはフィリシアを振り返った。招待状によれば、「扉を出る」のはフィリシアの役目だ。
 フィリシアはテーブルの上に目を留めた。三つの小瓶と、三つのスプーン。
「それは、何ですか」
「毎朝どこかから運ばれて来る。見ればわかるだろう、ミルクとはちみつとワインだ」
 フィリシアは微笑んだ。
「きっと妖精の魔法です。ひと匙ずつ、いただきます」
 果たして、全員の見守る中、フィリシアは一つの扉を指差した。
「あの扉が、外に通じています。妖精の書いた文字が、周りを取り囲んでいるわ」
「そんな・・・」
 男は愕然とした様子で、
「ここから外に出られる者があるなんて・・・ばかな・・・」
「そんなに言うなら、あなたも一緒に出たらいいでしょう」
 フルートが不思議そうに言うと、
「わしは、君たちと違って、魔法陣を踏んでいない。出られないのだ」
「魔法陣を踏んで来ればいいのでは?」
「娘たちは、わしを迷わせる。わしには、あれたちの区別がつかない」
「今なら」
と、セレンが言った。
「少しずつ髪型が違っているから、見分けがつきますよ。あなたも、娘さんたちの名前を聞きながら進めば、迷うことはないでしょう?」
「名前!」
 男は驚いたようだったが、すぐに納得したようだった。
「そうか、名前か。わかった、次はそうしよう」
「では、ぼくたちは行きます」
と、フルート。男はうなずいて、
「急いだほうがいい、じきに夜明けだ。夜が明けると道は閉ざされる」
「わかりました。娘さんたちによろしく」
 フィリシアが、妖精の示した扉を開ける。全員が外に出て、扉がパタンと閉まる――

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