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命令の指輪(05)

 宿に帰りついて、フィリシアをベッドに寝かせると、フルートはセレンとゼラルドに事情を説明した。フィリシアの名誉のために、彼女が何を言わされたかは伏せた。
 フィリシアは一向に、起きる気配がない。
「もしかしたら、夢の中に逃げ込んでいるのかもしれない」
と、ゼラルドが言った。
「自害を試みるだけの意志が残っていたなら、無理やり命令に服従させられる現実から、夢の中に逃げ込むこともできたかもしれない。フィリシアが再び夢から現実に戻って来れば、もう指輪はないのだから、おのずと魔法も解けるはずだ」
「どうすればいい」
「他人の夢を覗くのは気が引けるけれど、非常事態だから。少し下がっていて」
 ゼラルドはそっとフィリシアの手を取って、何かつぶやいた。ポウッとフィリシアの体が白い光りに包まれる。
 ゼラルドはさらに何かつぶやいていたが、やがて顔を上げると、
「見えた。来て、彼女の手に触れてくれ」
 フルートとセレンがおそるおそる近づいてフィリシアの手に触れると、周りの景色がゆらいだ――

 ――そこは、深い森の中の、洞窟の前だった。
 戸惑うフルートとセレンに、ゼラルドは静かに告げた。
「ここはフィリシアの夢の中だ。この洞窟の中に、フィリシアがいる」
 三人は洞窟の入口に視線を向けた。苔むして、シダが垂れ下がっており、暗い。
 ゼラルドは続けて、
「この中からフィリシアが出て来れば、夢は覚めて、魔法も解ける。ただ、自ら洞窟に隠れたフィリシアが、簡単に出て来るかどうかは・・・」
「要は、連れ出せばいいんだろう」
 フルートが気短に言って、洞窟に入った。
「待てよ、フルート」
 セレンも慌てて後を追った。
 ゼラルドは、洞窟の入り口で、うつつとの境界を取り持ちながら、待つことにした。

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