2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

ひとこと通信欄

  • (2017/6/26夜) 「火の鳥」は、早割を使って、のんびりと印刷をお願いしたので、出来上がりは7/15頃です。オフセット印刷です。綺麗に刷れるといいな~。

ランキング参加中!

  • 記事がお気に召したらクリックしていただけると、作者の励みになります。(1日1回まで)

    (投票せずに順位を確認したい方はこちらから。)

読者アンケート実施中♪

  • 所要時間は5分くらい?
    個人情報の入力はありません。
    よろしくお願いいたします。
    こちらから。

SF「夜景都市」(未完)

最近のトラックバック

プロフィール

  • 城

    雪村月路
    snow.moon.rainbow☆gmail.com
    (☆を@に変えてください)
    Twitter: @ariadne_maze
    ブログ更新量について
    愛読書100冊

    うちの子同盟 うちの子同盟

無料ブログはココログ

« 予告:「暖炉」 | トップページ | 暖炉(02) »

暖炉(01)

 冬の冷たい風が吹きすさぶ荒野。
 空には厚い雲が垂れこめ、日も暮れて、あたりは夜の闇に塗りつぶされていく。
 その荒れ果てた野の中に、ポツンと一軒、粗末な小屋が建っていた。窓から漏れる明かりが、住む人のあることを告げている。
 今、その明かりを頼りに小屋を訪ねて来た、二人の旅人があった。

 風の音に負けないよう、ドンドンと戸を叩いても、しばらく戸は開かなかった。
 旅人があきらめずに何度か叩くうち、やっと戸が開いて、中から老人が顔を出した。いったい何才なのか見当もつかないほど年老いて見えるその人は、目を見張るようにして、しゃがれた声で、
「ほう、どちらさまかのう」
「夜分にすみません」
 答えたのは、金髪に青い目の若者だった。
「ダイヨル湖に向かう途中で、立ち往生してしまいました。ご迷惑でなければ、今夜一晩、泊めていただけないでしょうか」
「ほう、ほう」
 老人は曖昧に言いながら、もう一人に目をやって、さらに目を見開いた。もう一人の若者は、黒髪に黒い目をしており、先の若者の陰にひっそりと立っていた。煙るようなまなざし。
 老人は二人に向かってうなずいた。
「この天気じゃからの。狭い家じゃが、外よりはマシじゃろ。お二人とも泊って行きなされ。そのへんの木に馬をつないで、早く中へお入り」
 金髪の若者はにこりと笑った。
「ありがとうございます」
 二人の若者が小屋の中に入ったあとを、北風がビュウビュウと音を立てて通り過ぎて行った。

人気ブログランキングへ

« 予告:「暖炉」 | トップページ | 暖炉(02) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/568827/53782372

この記事へのトラックバック一覧です: 暖炉(01):

« 予告:「暖炉」 | トップページ | 暖炉(02) »