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(雪)(02)

「・・・ユキガッセン? ・・・しない」
 ゼラルドが断ると、ルークは続けて、
「じゃあ、雪だるま作らないか?」
「・・・ユキダルマ? ・・・いや、しない」
「どうしてさ」
「・・・・・・寒いから」
「そっか」
 ルークは案外素直に納得して頷いた。
「そういえば、君は病み上がりだもんな。ちゃんとあったかくしてろよ?」
「・・・うん」
 先日あんなことがあったのに、気遣ってくれるのか。礼か謝罪のどちらかを言いたかったが、どちらを言うべきか迷って、ゼラルドは結局どちらも言えなかった。
「じゃ、また」
「ルーク」
「ん?」
 部屋を出て行こうとしていたルークは戸口で振り返った。それへ、
「春になったら、ぼくはここを出て行こうと思う」
「行くあては?」
「ない。だが、いつまでもここに留まっているわけにもいかないだろう」
「路銀は?」
「行く先々で、医者か占い師の真似事でもしよう」
「ふうん?」
 ルークは少しだけ意地の悪い笑みをにじませたが、口に出しては、
「わかった。発つ前には一声かけてくれ」
「ああ」
「それじゃ、また」
 さらりと言って、出て行った。
 ゼラルドは再び窓に向き直って、降りしきる雪を見ながら思った――これでいい。遠い祖国の刺客に追われる身なれば、長く留まってこれ以上彼らに迷惑をかけてはいけない。

 そう、このときには、まだ誰も、次の春がどのような冒険の旅を伴って訪れて来るかを知らなかったのだった。

(完)

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コメント

月路さん
おはようございます。
夏に冬のお話もまた おつなものです^^

一面の雪の原は
こころの深いところにある何かを映し出してくれる
スクリーンかもしれませんね。

短くても
短編小説のように
味わい深い一編でした。shine

montiさん、
コメントありがとうございます♪

雨もいいけど、雪もいい。ですよねsnow
雪深い地域に住む方々には大変なことと思いますが…。

しんしんと雪の降る日の、あの特別な気持ちを、
何と言い表したらよいものか、と思います。
まっさらな雪はスクリーン…。
そうですね、そうかもしれませんねconfident

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