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  • (2017/6/26夜) 「火の鳥」は、早割を使って、のんびりと印刷をお願いしたので、出来上がりは7/15頃です。オフセット印刷です。綺麗に刷れるといいな~。

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訪問者(06)

「場所がわからない? あの森までどうやって来たんだ?」
と、口調を変えずにルークが問えば、ゼラルドは、別に気分を害した様子もなく、
「自分でもよくわからない何か不思議な力によって」
 物憂げに言って、ベッドに腰をおろす。
 ルークは部屋の書き物机から椅子を引っ張って来て、行儀悪く背もたれを逆向きにして座った。ゼラルドに向き合って、話しかける。
「じゃあ教えるけど、君がいきなりここに現れたのは、けっこう大変な事態なんだぜ。君が今いるのは、ローレインと国交を絶っているリーデベルクの、しかも都のど真ん中だ。セレンかぼくが一声かければ、衛兵が大挙してやって来て君を連れて行くだろうし、逆に、君はおそらく月の聖者なのだろうから、君が悪意を持って術を使えば、都もただでは済まないだろう」
 ルークはいったん言葉を切って、相手の理解を待った。
 ゼラルドはほとんど表情を変えなかったものの、動揺しているようだった。
「リーデベルクの都・・・?」
「おそらく、君とぼくに共通の知人がいたからだ。でも今は、起こってしまったことではなく、お互いがこれから先どうするつもりなのかを話そう」
 ミルガレーテの計らいによる出会いなのだと気づかせてから、ルークは言葉を続けた。
「君に害意がないなら、この国の王子を連れて来るから、二人で密談する、というのはどうだい?」
「なぜ、いきなりそうなる。先方に敵意があったら成り立たないし、聖者を相手に、一人でのこのこやって来るとも思えない」
「彼には今のところ敵意はないし、こっそり一人でやって来るさ」
「なぜそう言い切れる?」
「もう君の目の前に来ているから」
「え?」
 ゼラルドはルークの顔を見つめた。セレンがあわてて、
「待てよ、ルーク」
 止めようとしたが、ルークは意に介さず、にっこりと社交用の笑みを作った。
「あらためて自己紹介する。我が名はフルート・セア・リーデベルク。そして、そちらに立っているのは」
 ゼラルドがセレンのほうを見ると、セレンは諦めたような顔をして、
「セレン・レ・ディアです。先ほどは嘘をつき申し訳ありませんでした。ここはディア家の屋敷ですが、おからだの具合が良くなるまで、ゆっくりご滞在ください。口外はいたしません。ともかく、何か召し上がるものをお持ちしましょう」

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