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(幼きもの)(01)

 マシュモッシュ博士は、南国ボンダバン出身の著名な学者である。古代レティカ王国が南方諸国に残した足跡をたどり、遺跡をめぐり、文献をまとめている。
 マシュモッシュ博士は、したがって、必然的に、冒険家でもある。海を渡り、ラクダに乗り、象に乗り、どこへでも出かけて行く。
 また、マシュモッシュ博士は、子供が大好きだった。だから、冒険の道すがら、言葉の通じる地方でさえあれば、近くにいる子供たちを呼び集めて、色々なめずらしいものの話を聞かせた。八割方は本当のことを、二割くらいはちょっぴり大仰に。
 そんなマシュモッシュ博士の物語を、どの国の子供たちも皆、目を輝かせ、喜んで聞いてくれるのだった。

 さて、そのマシュモッシュ博士が、このたび内陸のリーデベルクまで足を延ばすことになったのは、かねてより文通によって親交を深めていた、リーデベルク在住、ドゥーイット博士の招きに応じてのことだった。
 ドゥーイット博士は、内陸における古代レティカ王国の遺産を調査しており、これまた高名な学者であるが、近年では、それと兼務して、リーデベルクの王子付き教育係になっているらしい。手紙には、こうあった。
「・・・マシュモッシュ殿とは、ぜひ一度お会いして、互いの研究成果を語り明かしたい所存です。また一方、実のところを申し上げれば、貴殿が小さき人たちと親しいことを見込んで、我が国の王子殿下について、ご相談いたしたきことがあり。
 百聞は一見にしかずと申します。私が紹介状を書きますゆえ、ぜひとも我が国の王子殿下とお話しくださって、貴殿の所見をお聞かせいただけないでしょうか。というのも、殿下は大変に聡明でいらっしゃるのですが、あまりにも聡明に過ぎて、私には却って何か危ういように思われるのです・・・」
 よく読めば、リーデベルクのフルート王子は、この夏、7才になったばかりだという。明るくて、素直で、思いやりがあって・・・と、ドゥーイット博士は自慢するかのように褒め言葉を並べているが、反面、学問について一言も触れていないところを見ると、とくに抜きんでて勉強ができるというわけでもなさそうだ。なのに、その年で、ドゥーイット博士をして「あまりにも聡明に過ぎ」と言わせしむるとは、一体どのような御子であろうか?
 いずれにしても、ドゥーイット博士とは、一度直接会って話がしたいと常々思っていたところだった。マシュモッシュ博士はさっそく旅の準備を整え、はるばるリーデベルクの都へと向かったのだった。

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コメント

どうもこんばんは、雪村さん。芝臣です。

マシュモッシュ博士・・・なんともユーモラスな名前ですね(笑)。それで高名な学者で子供好きというアンバランスさが、このキャラクターの独特の特徴となっているようです。


そのアンバランスさはフルート王子にも言えて、学問はさほどでもないようなのに、高名な学者をして「聡明すぎる」とまで言わしめるところがある・・・実に興味深いキャラ設定だといえます。いったいフルート王子とはどんな子供なのか、次回が気になる引きではないですか。次回もますます興味深く読ませる書き方、お見事です。

どうも失礼しました。
それでは、また。

芝臣さん、こんにちは。雪村@通勤電車です。

素早いコメントをありがとうございます。
ユニークで親しみやすいマシュモッシュ博士には、いずれ本編でも「旅先でばったり」なことが、あるかもしれないし、ないかもしれません。
ちっちゃいフルートが「聡明」だというのは、教育係の先生の買いかぶりかもしれません!

お疲れ様です、雪村さん。芝臣です。

失礼ながら、雪村さんはいわゆるOLさんなのでしょうか? いずれにせよ、お仕事を持って創作活動をされるというのは相当にハードなこと、まったく頭が下がります。

それはともかく。

マシュモッシュ博士の本編再登場は、このお話での活躍如何にかかっているようですね。特に子供フルートとの絡みが、重要なポイントになりそうです。

さて、子供フルートは本当に「聡明」なのか、違うのか、果たしてどちらなのかも、大きなポイントになってきましたね。マシュモッシュ博士はフルート王子の本質を見抜けるのか、(02)以降、興味深く読ませていただきます。

どうぞ無理せず、ご自分のペースでお書きになってくださいね。
読者はいつまでも待っておりますから。

どうも失礼しました。
それでは、また。

芝臣さん、こんにちは。雪村です。
「OLさん」って、新鮮な響きです! なんとなく、もっと若いひとのイメー…けほん、けほん。
そうですね、フルタイム勤務の兼業主婦です。
以前はずいぶん無茶な働き方もしましたが、病気してからは事務員です。年齢は秘密!
ちまちました更新ですみません、みたいなことを、プロフィール欄の「ブログ更新量について」という記事で言い訳しております。

これまで必ずしも、待ってくださった方ばかりではありませんでしたが、
たしかに、ずっと待っていてくださる方もいらっしゃるのだと、
皆さんに教えられながら、細々と、この小さなサイトを続けられています。
これからも続けて行けたらいいなあと思います。

現在は、お話とお話の間にお休みをいただきながら、
連載中は基本的に1日か2日おきの更新としています…が。
今日は続きが出来ちゃったので、昨日に引き続きアップしますよ~。
というか、そこまでを(01)で書ければよかったのにページが延びたのです…。
ページ数の計算を完全に間違えた気がします…sweat02

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