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クルミの行方(02)

 マーニャは賞品を持って家に帰ったが、いつもほど嬉しくはなかった。むしろ悔しかった。母親に、自分のより素晴らしいドレスの話をして文句を言うと、母は、
「それはおまえ、そのドレスを作ったのは人間ではないかもしれないね。だが、その娘が青い髪をしていたというのなら、明日のお題の夕焼け色は、きっとその娘にはあまり似合わないだろうよ」
と言った。
 マーニャはなるほどと思ったので、機嫌を直し、二晩目の舞踏会に備えて、家のベッドで休んだ。

 けれども、翌日、マーニャが髪を金色に変えて、夕焼け色のドレスを着て舞踏会に出かけてみると、昨日と同じ青い髪の娘が今日も来ていて、結い上げた髪に夕焼け色のリボンを編みこんだ可愛らしい髪型で、夕焼け色のドレスを優雅に着こなしていた。彼女が踊ると、ときどき光の加減で、ドレスは暮れかけた空の群青色を映し、その色は青い髪によく映えた。
 そして、その娘は、その日もやっぱり真夜中には姿を消してしまい、代わりにやっぱりマーニャが賞をもらったが、マーニャはやっぱり悔しかったのだった。
 家に帰ったマーニャは、母親に賞品を渡すと、あとはふてくされて寝てしまった。

 3日目の夜、例の娘がまた来ていても、マーニャはもう驚かなかった。娘は今夜は、虹の根元に浸して作ったかのような、やさしい光を放つ虹色のドレスを着ていた。その服が人間の手によって作られたものでないことは、マーニャにも他の人々にも、もはや火を見るよりも明らかだった。
 今夜は見失うまい、と思っていたのも、みんな同じだったようで、真夜中近くになると人々の視線は青い髪の娘に注がれた。娘は戸惑ったようだったが、鐘の音が鳴り始めると、開き直ったように堂々と、広間の大階段を駆け降り始めた。
 人々が娘のあとを追うのを、マーニャは階段の上から冷めた目で見守った。不可解なのは、どうして逃げるのだろうということだった。せっかく褒めてもらえるチャンスなのに。あたしに、もっと魔法の力があれば、あの子の足を一歩だけ引きとめて、転ばせて捕まえてしまうのにな・・・。
「消えてしまった!」
と、誰かが叫んでいた。どうやら青い髪の娘を、玄関付近で見失ってしまったらしかった。
「あれは人間ではなかったのかもしれませんな」
と、別の誰かが言っていた。そうだそうだと、唱和する声が続いた。
 その日、舞踏会では、踊りに来てくれた「精霊」に賞を与えることにして、みんなで歌を捧げた。マーニャは当然、何ももらえなかった。マーニャはとてもがっかりして、とぼとぼと家に帰った。

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おさらいが長くてすみませんsweat01

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コメント

どうもこんにちは、雪村さん。芝臣です。

とりあえず、「クルミの行方」(02)、拝読させていただきました。

ほんとうに「空色のドレス」のおさらい、というか裏話的エピソードですね(苦笑)。
このマーニャが今後の本筋にどう絡んでくるのか、いろいろと想像しつつ、続きを楽しみに待っています。

さて。

なんとなくなんですが・・・「やる気スイッチ」のようなものが見えてきたような気がするんです。
もちろん、錯覚かもしれない。第一、体調はガタガタで、とても本気の執筆に耐えられる状態ではありません。

なので、「復活宣言」はまだ出せませんが、少しずつでも快方に向かっている感じを得ています。
そうそう、今日、たぶんストさんが来てくれましたよ。コメントがないので確証はありませんが、あのアクセスの仕方はストさんだと思います。まったくありがたいことです。

ともあれ、こちらはこんな感じです。

どうも失礼しました。
それでは、また。

芝臣さん、こんにちは。雪村です。
とりあえず(笑)、いらっしゃいませ。

おさらいから始めたくなくて2週間、試行錯誤しましたけれども、結局、おさらいパターンが一番安定するとわかっただけでしたcoldsweats01
そもそも「空色のドレス」のときに、半分は別の話にしようと切り離した時点で、なかば避けられない展開だったのかもしれません。
いつの日か、「こうすれば良いんだ!」とか閃くことがあったら書きなおします。

元気になったような、気のせいのような、そんな揺れ方をしながら水面は上昇していくものだと思いますから、たぶん錯覚ではないと思います。良かったですshine
そういうお話こそ、ここではなく、ご自身のブログで、ご自身の読者の方々にお知らせしたら良いのではないかしら、と思いますconfident

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