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夜を越えて(08)

 教団幹部の10人は、いずれも、簡単には動けないくらいのダメージを負っていたが、命まで奪われてはいなかった。
「生贄を捧げる儀式を邪魔するのに、生贄を斬り捨てるわけにもいかないだろ」
とルークが言ったのは、まさしくその通りで、ゼラルドが幹部らから聞き出したところによれば、百の贄まではあと6人だったらしい。つまり、幹部1グループの命を奪っていたら、巫女の代わりに指導者が死んだ後、蘇るのは完全なる神だったかもしれないわけだ。
 傷ついた幹部たちは一ヶ所に集められた。儀式が失敗し、指導者を失って、彼らは呻きながら「永遠の命が・・・不老不死の体が・・・」と繰り返していたが、ルークはおかまいなしに、彼らを適当に縛り上げた。
「で、俺たちは帰るけど」
と、ルークは巫女に言った。
「君は一人で街まで行けるか? うん、それじゃ、街まで行って、あいつらのことは衛兵か自警団に回収してもらえよ」
「そうするわ・・・」
 また、ゼラルドのほうは、
「協力してくれた礼というわけでもないが、これをあげよう」
 紙帯で封がされている一組の聖札を巫女に手渡した。淡々と、
「神殿用の26枚で何度占っても同じ結果になるなら、さらに数段並べて読める力があるはずだ。試してみるといい」
「・・・あなたは、何段並べるの?」
「13段」
「全部・・・。それは、世界のすべてが視えるってこと・・・?」
「さあ、どうかな」
 興味がなさそうに言って、ゼラルドはルークの腕に軽く触れた。ルークは人懐こい笑みを浮かべて、別れの挨拶を口にした。
「じゃあな!」
「さよなら。ありがとう・・・」
 巫女はぺこりと頭を下げ、再び頭を上げたときには、もう二人連れはいなくなっていたのだった。

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短いですが。あと1回。
年内に終わります。

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コメント

どうもこんにちは、雪村さん。芝臣です。

うーむ、痛快娯楽時代劇ですねえ(笑)。

ロングソード(しかも魔剣)で斬って死んでない・・・この世界の剣技にも峰打ちのような技術があるのでしょうか。ちなみに江戸期から今も続く剣術・無外流にはいわゆる「峰打ち」という技術はなくて、真剣で戦って相手を殺さずに無力化するには、相手の手足を軽く斬る、というような剣技があるそうですが、それに近いものなのかなあ?

あと、ゼラルドが他人に物をあげるというのは、これまでの彼からしたらちょっと考えにくいことですね。
別に恋愛感情とまでは言わないまでも、やはりこの巫女にはかなり特別な意識を持っていたのかもしれませんね。

でも、いくら無力化されて縛り上げられているとはいえ、狂信者10人を単なる巫女1人に任せるのはどうかと思いますね(苦笑)。せめて街までは男二人で連行した方がよかったのでは・・・?

しかし、今回のお話(08)の終わり方は実によかったです。もー、二人ともカッコいいんだからー!

なんにせよ、「これにて一件落着」といったところでしょうか。

いやいや、どうもお疲れ様でした。
それでは、また。

芝臣さん、こんにちは。雪村です。
こまめにコメントありがとうござます♪

傷を負って動けない、については、腱でも切ったのだろうと思っています。芝臣さんのおっしゃる「手足を軽く斬る」も、そういう意味なのかもしれませんね。
まあ、彼らの宝剣は、何をどこまで斬るかについて持ち主の意志を反映するようですから、都合のいい技が他にあっても不思議ではありませんが。

教団幹部の回収は衛兵に任せると言っているので、巫女の負担は少ないと思います。
とはいっても、色々あった後ですから、セレンが居合わせれば、とりあえず「巫女を」街まで送り届けることになったはず。
そういう配慮が出て来ないのは、良くも悪くも、この二人らしいと思います。

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