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(あの子どこの子)(02)

 翌日の午後。ルークがいつもの広場に来ると、仲間のニルスが「こっち、こっち」と手招きをした。もうひとつの、噴水のある広場のほうへと歩き出す。
「きのうルークが帰ったあと、恋人役の女の子、決まったんだぜ」
「なあ、ずっと言ってるけど、俺、そういう面倒なこと、やる気ないからな」
「それがさ、ルークの知らない子なんだ。ほら、あそこ、噴水の脇。あっち向いて立ってる綺麗な子。見えるだろ?」
「知らない子? 余計わけが分からな・・・」
 言いかけた言葉が途切れて、ルークの目が真ん丸くなった。
「・・・ええええええっ!」
 視線の先では、深緑色のワンピースを着た金髪の少女が、頭の両脇で輪にした三つ編みを深緑色のリボンで留めて、うつむき加減に横顔を見せて立っていた。
 ルークは弾かれたように、まっしぐらに少女のところまで駆けて行った。真正面に立ち、少女の頭のてっぺんからつま先まで眺めて、つま先から頭のてっぺんまで眺め直して、目を丸くしたまま、やっと言った。
「なあ! いやなことは、いやだって言っていいんだぞ!」
 少女は、伏せていた長いまつげを上げた。緑の瞳と、薄く紅を刷いた唇に、はにかんだような微笑が浮かんだ。
「いつ、気が付いた?」
「いつ、って。ひとめ見れば気が付くことだろ」
「それなら、ニルスとの賭けはぼくの勝ちだ」
 そう、それは少女の装いをしたセレンだった!
 ニルスはあとから追いついて来て、
「ちぇっ、あの距離なら絶対ばれないと思ったのに。でも、ルークすげー驚いてたな。あはは!」
 ルークがあたりを見回すと、広場のあちこちから、様子をうかがっていた仲間たちがわらわらと集まって来た。口々に、「ばれないと思ったのに」「なんで分かったの」などと言いながら、ルークの驚きぶりが可笑しかったらしく、体を折って大笑いしている子も多い。
 ルークの機嫌が悪くなる前に、セレンは急いで言った。
「無理強いはされてないよ。ぼくが自分で、やるって言ったんだ」
 仕立て屋のパティがうなずいた。
「助かっちゃった。セレンなら安心だもん、みんな納得したわ。洋服は、あたしの姉さんの、よそゆきを借りたの」
「ふうん・・・」
 ルークは仲間たちを見回した。宿屋のアリスがいないようだ。パティが気付いて、
「アリスなら、家の手伝いをしてるわ。ローザが到着したら、教えに来てくれることになってるから、それまで二人は、噴水の前でおしゃべりでもしてたらいいと思うわ」

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次回は次の土曜かも…(>_<)

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コメント

思わず 吹き出してしまいました( ´艸`)プププ
おちゃめな作者に乾杯wine
近かったら ご一緒したい気分です!
月路さんは下戸でいらっしゃいますか?

montiさん、
コメントありがとうございます♪
吹き出していただけて嬉しいですheart01

お酒はあんまり飲めないですねえ。
グラスワイン一杯くらい。
飲むより食べるほうがいいな~wink

どうもこんにちは、雪村さん。芝臣です(笑)。

いやー、やっぱりそうきましたかー。前回の引きでなんとなく予想めいたものはあったんですが、完璧に「美少女」と化してしまったセレン。しかも、なんかノリノリで、あの「勇者パックス」の遠い記憶はここにあったんですね(苦笑)。

とりあえず、この「カップル」とそのローザとかいう娘がどう対決するかが見ものですが、ときにセレンはまだ声変わりしていないのかな・・・? あるいはこの世界の少年の変声期は現実世界のそれとは微妙にズレているとか?

ともあれ、願わくばこの後、お互いに妙な気分にならないでほしいです、いや、マジで(苦笑)。

さてさて、いったいどうなるのか、怖いもの見たさ半分で大いに期待しております。
どうぞお体を大切に、無理なく頑張ってください。

どうも失礼しました。
それでは、また。

芝臣さん、こんにちは。雪村です。
コメントありがとうございます♪

その通り、「パックス」を書いたときから、避けられないエピソードだと思っていました。
でないと、ああいう発想にはならないでしょうから。

変声期については私も気になりましたが、まあセレンの場合は大人になっても、顔立ちも声も、「男女どちらかと言われれば男」くらいに中性的なイメージなので、特にこだわらないことにしました。
これからぐんぐん背が伸びるわけですが、大人のセレンは、主に背丈のおかげで、女性に間違われずに済んでいます。背高さんになれて良かったね、セレン。

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