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2013年9月

ひとやすみ:宝探しイベント(&進捗報告)

(ヒントを求めてこのブログに辿り着いた方は、この記事よりも、こちらの記事へ←クリック)

「宝の地図」とか、「宝のありかを示す暗号」とか。
子供の頃も大好きだったし、大人になってからも、やっぱり好きですheart01 
エドガー・アラン・ポーの「黄金虫」や、江戸川乱歩の「二銭銅貨」が大好きですlovely
とりあえず「宝」は何でもいいから、「宝探し」がしたいですsign03

…という私のような、「宝探し」好きな子供や大人を楽しませるために、最近、日本の各地では、関東地方を中心に、「宝探しイベント」が流行しています。
(名古屋や大分など、関東以外の地域でも開催されているようです。)
ここ数年で急激に普及して、現在は、いくつかの企業がイベントを手がけている模様。
火つけ元はどこなのかしら? 調べればわかるのかもしれませんが…?

気に入っているのは、「タカラッシュ!」(http://www.takarush.jp/)のイベント。
子供向け、ファミリー向けなど、難易度を変えて、いろいろな企画があります
去年の秋に友達と行った、東京都中央区の宝探しがとても楽しかったので、今年も行こうと思っています。
宝の地図を見て、書いてある暗号を解読して、現地に足を運ぶと…、こぶし大の木製の宝箱が、ひっそりと設置されているんですshine
パカッと開けるとキーワードが書いてあって、そのキーワードを集めて回る仕組みです。
今年は10月1日~11月4日とのこと。私は10月下旬の日曜日あたりに行く予定。
でも、「東京国立博物館」の宝探しも面白そうだなあ。開催時期がかぶるけど、どうしようかなあ。

***

話は変わって、次回作の進捗状況のご報告をいたしますね。
ようやく、気持ちを切り替えて、「フィリシアがメインの、明るいメルヘンなお話」のとっかかりを掴みました。ほっ…confident
ただ、10月の頭は臨時の仕事が入っていて忙しく、拘束時間はさほど増えないものの疲れ切って帰って来る予定なので、創作に回せる時間はほぼ皆無の見込みですsweat02
申し訳ありませんが、予告記事はもう少し先になりそうです。
雑談記事くらいは、今週のどこかでもう一度、更新できたらいいなあ、と思っています。

***

余談ながら、進捗状況報告を含む記事には、「&進捗報告」を付けることにしました。
進捗状況だけを切り出して1つの記事にしても良いのですが、前回の「月の満ち欠け」のときのように迷いがあるときや、今回のように予告記事がまだ先だったりするときは、「独立した記事にするほどでは…sweat01」という気持ちになるので、別の話題とカップリングさせていただこうかと思っていますchick

ひとやすみ:積読本のささやき

少し前に、「私の100冊」を選定しています、とお話ししました。
いつだっけ、えーと・・・あれ? もう2ヶ月半も前なんだ?
月日の経つのは早いですねえsweat02

そして、あの時、ざっと思いついたお気に入りの本が68冊。
(小説も絵本も漫画も、みんな込み込み。)
その後、やっぱりポツポツ、「あ、これも」「ん、あれも」と出て来て、
最近やっと、そろそろ公開できるかな?と思ったのですが・・・

・・・部屋の隅で、積読本がささやくのです。
「面白そうだと思って買った、わたしを読まずに決めてしまっていいの?」

積んであるのは、主にミステリとSFの文庫本、つまり私の主食です。
中には、夫が先に読んで「面白いよ」と勧めてくれている本もあります。
私「うーん、そうねえ。でも、それを言い出したらキリがないから」
本「しばらく新しく買わなければいいでしょ。いま家にある本は読んでくれないと。納得いかない!」
私「そ、そうねえ・・・」

と、いうわけで、負けましたcoldsweats01
通勤電車の中で、鋭意、積読消化中です。
読書の秋。お気に入り100冊の公開は、もう少しお待ちくださいませ。

「遥かな国の冒険譚」の次回作の予告が先か、選定100冊の公開が先か。
どっちかな?

こぼれ話:作者はいつも正しいか?

「遥かな国の冒険譚」を編んでいるとき、私はいつも、次のような気持ちを感じています。

とある世界で、民俗学者の雪村月路は、フィールドワークとして世界をめぐり、各地に伝わる伝承を集めている。
あるとき、集めた民話の中に、不思議な共通項を発見した。詳しく調べると、それは歴史上の人物を示す手がかりだった。
この民話も、その民話も、あの民話も、繋がっていく。みな、歴史に実在する「彼ら」が残した物語なのだ。
民間伝承と「彼ら」を繋げる作業を続けるうちに、いつしか雪村の頭の中で、「彼ら」は生きて動き始める。
そしてついに、雪村は、拾い集めた伝承に自分の解釈と想像を加え、物語として編まずにはいられなくなる…。

と、いうような気持ちです。
だとすると? はい、そうです。
「個々の物語に関する作者の解釈が、すべて正しいとは限らない」ことになります。

たとえば、フルートとフィリシアの年の差はひとつですが、5歳くらい違うと思いたい読者の方がいらっしゃるなら、そう思ってくださって構いません。
また、たとえばフルートとフィリシアをカップルにすることに気が進まないなら、お好きなカップルなり三角関係なりを想像してくださって良いのです。

もちろん、作者は作者の信じる物語を編みます。
これがオリジナル。これが公式。という誇りを持って、編みます。
その意味で、作者の語ることは正しい。
ただ、舞台を同じくして読者の方が思い描く別の物語があるなら、それもまた正しい

そんなことを思いながら、書いている物語です。

こぼれ話:月の満ち欠け(&進捗報告)

私の住んでいるところでは、今年の「中秋の名月」、とても綺麗に見えました。
そして、十六夜の月も、今夜の月も、少し欠けてはいるけど、やっぱり綺麗です。

でも、「遥かな国の冒険譚」の登場人物たちにとっては、満月の夜とその次の夜では、決定的に違うところがあるのですよね。
そう、満月を過ぎると、次の新月を過ぎるまで、ミルガレーテが不在になるのです。
(「ミルガレーテって誰?」と思われた方には、さらっと読める「(光り姫)」をおすすめしますconfident

おそらく、月が満ちて行く期間、セレンはさぞ品行方正にしていて、用がなくてもフィリシアのそばにおり、ミルガレーテに会えるチャンスを逃さないように努めているのでしょうし…、
フィリシアも、満月の夜にはミルガレーテを呼び出して、「また、しばらく会えないのね」なんて話していることでしょうし…、
ミルガレーテも、少しずつフィリシア以外の顔ぶれに慣れて、他に人目のないときには仲間たちと談笑し、「そろそろ行かなくちゃ」と名残惜しそうに立ち去っているのだろうと思います。

・・・作者にとっては、常に月齢を意識しなければならないので、とても面倒な設定ですsweat02
ええと、新月~満月~新月の1サイクルは、彼らの世界では30日なのかもしれませんね。
そして、ひと月は30日、1年は360日なのかもしれませんね。
それだと、少し楽になれそうな気がするのでcoldsweats01

***

次回作の進捗状況の話も、少しさせてください。

ふわっとした、メルヘンぽい話を書きたいと思っていたのですが、なんだか、「しんみりしたメルヘン」になりそうな話が浮かんで来て、迷っています。
フィリシア解呪後の話になる可能性が高いこともあり。
いま、このタイミングで書いていいものなのかどうか、思案しているところです。

もともと、解呪そのものの話より、解呪後の話を先に持って来る予定ではあるのです。
でも、最近読み始めてくださった方もちらほらいらっしゃるので、長くかかった「逃避行」がシリアスなお話だっただけに、明るいお話も読んでいただきたい気持ちが強くて。
着手はしますが、別の話に切り替えられるなら切り替えたく、恐縮ですが、もう少しお時間をください。

次回作、そんなわけで、もうしばらくお待ちくださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。

ひとやすみ:ファンタシースターオンライン2

「逃避行」終了後、しばらくの間、少し創作から離れて頭を空っぽにしたかったので、自宅での自由時間にはゲームを遊んでいました。
物語性のあるゲームが好きで、いろいろ手を出してチマチマ遊ぶのですが、最近のお気に入りは、オンラインゲームの「ファンタシースターオンライン2」。
設定にSFが取り入れられているところが好きなんですheart01

ゲームのイメージを表すオープニングムービーは、こちら。

プールみたいなのは転移装置です。あんなに体をひねってジャンプしなくても、ふつうにチャポンと入れますcoldsweats01

日本ゲーム大賞2013の年間作品部門で、優秀賞を受賞したそうです。
ダウンロード~基本部分は無料で遊べるので、SF系ゲームに興味がある人が気軽に試せるのも良いところ。PC版と、PS Vita版があります。
私はPCで、Ship07「ギョーフ」で遊んでいますnote

作者より:「髪を編む(ルーク編)」

たった1ページのお話ですが、「ときめき」や「ほのぼの」の小さな欠片を、お届けできていればいいな、と思います。

「フィリシア」が「フルート」に髪を編んでくれとは言わないでしょうが、「フィア」なら「ルーク」にお願いできちゃいます。
自分のことに鈍感な、似た者同士の二人の関係を、微笑ましく見守っていただければ幸いです。

なお、前に書いたほうの「髪を編む」には、とくに「セレン編」と付ける予定はありません。
もしもいつか、何かの風の吹き回しで「ゼラルド編」を書くことがあれば、再考するかもしれませんが。

→ 目次に戻る

髪を編む(ルーク編)

 朝食のあと、ルークが水を詰めようとして水汲み場に行くと、先に来ていたフィアが、近くで髪を編んでいた。きれいな青い髪を束ね、頭の後ろで一本の三つ編みにしている。
「女の子って、器用だよな。いや、セレンもだけど」
 なにげなくルークが言うと、フィアは笑って、
「私は不器用なほう。セレンは器用だけど。あっ」
 編み終わりそうだった髪を、結わえ損ねた。長い三つ編みは先のほうから、はらりと解けてしまった。
「もう・・・。ほらね、不器用なのよ」
 フィアはがっかりしたように言ってから、くるりと後ろを向いた。
「ね、ルーク、よかったら三つ編み、編んでくれない?」
「えっ」
「だめ? 私、ちょっと手が疲れちゃった」
「いや、だめっていうか。編んだことない」
「えっ」
 フィアはびっくりしたように振り向いた。
「三つ編み、編めないの?」
「そんなに驚くことじゃないだろ。男はふつう、編むことないんだから」
「セレンの髪、編んであげたりしないの?」
「頼まれたことない」
「そうなの?」
 フィアは目をぱちくりさせた。
「ふうん、男のひとって、三つ編み、編めないんだ・・・。ごめんなさい。よくセレンが編んでくれるから、つい・・・」
「セレンが、君の髪を?」
 ルークは聞きとがめた。
「うん、すごく器用なの。私が出来ない髪型も上手に編んでくれるし」
「三つ編みって、どうやんの。俺にもできる?」
「大丈夫、自分でやるから。変なこと頼んで、ごめんね」
「いや、その、編んでみたい」
 ルークの瞳が揺れた。フィアは戸惑いつつ、「そう?」と後ろを向いて、編み方を教えた。
「髪をこう、3つに分けるでしょ。そしたら、まずこの2本を交差して」「うん」
「次に、こっちの2本を交差させて」「うん」
「また、こっちの2本を交差させて・・・あとは繰り返し。やってみる?」「ああ」
 ルークは、そうっとフィアの髪を手に取った。つやつやして滑らかな、青い髪。
 自分の武骨な手を、いかにも場違いだと感じながら、ルークはおそるおそる編み始めた。
 こっちの2本を交差させて・・・次はこっちを交差させて・・・。
 しばらく、二人とも口をきかなかった。フィアはうつむき加減に向こうを向いたまま、編みあがるのを待っている。ゆっくりと過ぎて行く時間。互いの鼓動が聞こえそうな距離。
「・・・出来た。最後、どうすればいいんだ?」
「これでぐるぐる巻いて、結んで。ええと、蝶結びはできる?」
「ああ」
 渡された紺色のリボンで、ぐるぐる巻いて、結んだ。そっとルークが手を離すと、フィアは後ろを向いたまま、出来上がった三つ編みの上を、確かめるように撫でる。華奢な白い手。細い指。
 それからフィアは、振り向いて、にっこり笑った。頬がほんのりと上気している。
「ありがとう! 少し緩めだけど、合格!」
 ルークは、ほっと息をついて、
「良かった。すごく緊張した」
「ふふ、私もドキドキした!」
 二人は視線を交わして笑い、ちょっと照れて、またあとで、と、それぞれの旅支度に戻った。
 ルークは、女の子の髪を編むのは緊張するものだな、と思いながら。
 フィアのほうは、慣れない人に髪を預けるとドキドキするのね、と思いながら。

(完)

予告:「髪を編む(ルーク編)」

お待たせしております。
「逃避行」のあと、少し頭を空っぽにしたくて、自宅での自由時間は創作以外のことに振り向けていました。

少しリフレッシュできたので、ひとまず1ページの掌編を書こうと思います。
フルートとフィリシアの、いつもの、あんなような話になります。

そのあと、ちゃんとしたフィリシアの話を書きたいのですが、いまひとつ構想が定まらず。
ゼラルドには少し休んでいてもらうとして、フルートと組むか、セレンと組むか、ミルガレーテと組むか、単独か…。
何かこう、ふわっとメルヘンな話が書きたいなあ。

「髪を編む(ルーク編)」は、明日更新の予定です。
いま、書いてますので、少々お待ちくださいね。

ひとやすみ:ミステリーナイト「プリズンBLITZ」

「ミステリーナイト」というと、ホテルに一泊する本格謎解きイベントが有名です。
が、謎の難易度が高いうえ、観客による推理の提出締切は午前3時。参加者はみんな徹夜で、時間と戦いながらカリカリと鉛筆を走らせるハードスケジュール…。
と、参加経験のある友達から聞いて、私には無理だと思っていました。
面白そうだけど、きっと私は途中で寝ちゃうよ~bearing

そしたら、今年は8月に、同じ主催者の企画による、3時間半程度の小規模な謎解きイベントがありまして。
これなら!と、友達と二人でチャレンジ!
場所は赤坂サカス、イベント名は「プリズンBLITZ」。8/24(土)16時の回。
今日はそのレポートです。興味のない方はスルーしてくださいね。

***

開演15分くらい前に、飲みものを買って入場しました。
講堂を使っているので、椅子はパイプ椅子だけど、気にしなーい。

16時、開演。
まずは事件編のお芝居を観劇。40分くらい。
建物を刑務所に見立てて、観客は諜報機関から潜入した捜査員という設定です。
ユーモアを交えた劇を楽しく見ていると、やがて殺人事件が発生。
いったい誰が犯人なのか? トリックはどうなっているのか?
観客は事件の真相を突き止めるべく、捜査活動を始めることに。

16時40分~17時15分。捜索活動の時間。
観客は3つのグループに分けられて、係の人の誘導で建物を出て、それぞれ違う寸劇を見ました。
そのあと、寸劇に対応する3種類のヒントの紙を入手。これは全員が3種類もらえます。
ヒントの中身は、暗号だったり、犯人候補たちに関する新しい情報だったり。
暗号は、見てすぐわかるものもあり、ちょっと考えてわかるものもあり、あまり難しくはないけど、解けると嬉しいshine

17時15分~17時25分。講堂に戻って新情報を聞く。
被害者の検死結果等、いくつかの補完情報が提示されました。

17時25分~18時。考えて記入して解答用紙を提出!
今までに与えられた情報をもとに、犯人とトリックを推理。
最初に見た事件発生のお芝居を思い返しながら、ヒントの意味を考えながら…。
友達と二人で、「もしかして、こういうことじゃない?」「ということは、あれはこういう意味じゃない?」
考えるうちに、犯人は見当がつきました。トリックは、おおざっぱに、なんとなく。
細かいところで疑問が残るけど、時間がないので、解答用紙に記入して、提出。
締切ぎりぎりcoldsweats02

18時10分~18時50分。ライブステージ。
提出した解答用紙をスタッフの人が採点する間、観客は売り出し中アーティストのライブを見ます。
私の行った回では、「CODE-V」というグループのライブでした。
このライブ目当てに参加したお客さんも多かったようで、あちこちの席で若い女性客が、ライブ用の蛍光スティックを取り出して振っていました。
ちなみに、成績優秀者への賞品にはアーティストのサイン入りグッズも入っているので、ライブ目当てのお客さんも、熱心に謎解きに取り組んでいました。

18時50分~。解決編の観劇と、表彰式。
事件の真相が明かされるお芝居を観劇します。その後、成績優秀者の発表へ。
主催者から採点のポイントが示されたうえで、15名ほど(?ちゃんと数えてなかった)が表彰されました。
表彰された人たちは、みんな僅差! 1点刻み。
友達と私は成績優秀者には入れなかったけど、でも、犯人とメイントリックは解けていたので、満足ですconfident

19時半頃、解散。
喫茶店で、二人で反省会。あれこれ話したけど、結論。
とても楽しかった! また行きたい!
初心者OK! 興味のある人には気軽に勧められる!

ただ、飲み物代500円は高すぎ(必ず買わないといけない)。それだけが不満sweat02

ちなみにチケットはS席7千円で参加しました(飲み物代500円は別途)。
お芝居を見て自分も参加して3時間半のイベントなら、まあ妥当なお値段だと思います。

***

今回は「お芝居を見て謎を解く」形式でしたが、秋には「役者さんがお客さんの中に紛れ込んでいる」形式の謎解きイベントも予定されています。
日程の都合がつけば、それにも参加してみようと思っています。

明日の夜には、千駄ヶ谷の「ミステリー挿画展」なるものにも足を運んでみるつもりです。
「事件に関する7枚の絵を見て謎を解く」展示会らしい…。

以上、レポート終わり。
謎解きイベントに興味がある方の参考になれば幸いですclover

こぼれ話:読む順番

最近読み始めてくださった方の中には、
「過去の作品、どういう順序で読めばいいんだろう」とか、
「最初から読み始めたけど、途中に読みづらい話があって進めない」とか、
お思いの方もいらっしゃるかもしれません。

一応、推奨は、「始まりの物語」のあと、並び順のとおり…ではありますが。
お話ごとに雰囲気も違いますし、時系列順に並んでいるわけでもないので、
迷うことがあったら、気の向くままに拾ってお読みくださいsign01book

読みにくいと感じる話があったら、遠慮なく飛ばして、
長いのを読む気分じゃないときは、長い話も飛ばして、
「今日は、これにしようかな」と思うものを、ひとかけら、どうぞ。

ただし、予告記事に「○○読了を前提としています」と書いてあるものは、
前提となるお話を先に読むことをお勧めします。

「この二人の話は他にないの」とか、「誰それの過去の話はどれでしょう」など、
ご質問があれば、気軽にお尋ねくださいね。喜んでご案内いたしますshine

***

最新作「(逃避行)」は、過去に最も評価が高かった「(跳ぶ)」と同じくらいの票をいただきました。
(いずれも本編でなく番外編であるところが、作者としては複雑ですが…sweat02
ご報告し、御礼申し上げます。どうもありがとうございます。

ひとやすみ:ある日の空

ちょっと前ですが、外出先の、都内某所にて撮影しました。
ウロコ雲かな? ヒツジ雲かな?
雲の高さと厚みによって見分けるのだと聞きましたが、私には見分けられずsweat02

(クリックで大きくなります)

Urokos

くっきりと鮮明な雲だったので、「わあっ」と思ってスマホで撮りましたが、素人写真なので、あんまり伝わらないかも…。
でも、そういう「わあっ」を、大切にしていきたいですconfident

作者より:(逃避行)

ずっと書きたいと思っていたけれど、力量不足で書けずにいたエピソードを、ようやく書くことができました。
いえ、そうはいっても、まだまだ至らない点は多々あるわけですけれども…coldsweats01 
ひとまず、ゼラルドの過去に関する主だった出来事は、これで一通り書けたように思います。

次回は何か、フィリシアのお話を書きたいです。
単独なのか、誰かと組むのか、本編か番外編かは、まだ決めておりません。
「ひとやすみ」と「こぼれ話」を書きながら、マイペースに考えさせていただきますねconfident

いつも応援ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

→ 目次に戻る

(逃避行)(13)

 ――ユリア姫は、一睡もせず、真っ青な顔で、まなじりを吊り上げて言い募っていた。
「ごらんなさい、誰も帰って来ません。お兄さまに敵う者などいないのです。お兄さまを弑し奉ることができる者がいるとすれば、わたくしだけ。だから、わたくしを連れて行って。わたくしが自らの手で、お兄さまを断罪いたします!」
 しかし、まさにこのとき、黒衣の一団が部屋の入口に現われて頭を下げた。
「ご報告いたします。王子殿下のご遺体を発見いたしました。我らのうちの某かと相討ちにてお斃れになった模様でございます」
 ユリアは、はっと息をのんだ。それから、低い声で言った。
「・・・某って、誰? 模様って、どういうこと? はっきり申し述べなさい」
「はっ。王子殿下と戦って命を落とした者は、すべて、死後は砂となっておりました。総勢何名が失われたかは、ただいま確認中でございます。うち一名が、王子殿下のご遺体に相対する場所にて砂となっておりましたが、某であるかは特定することができず。また、王子殿下御自身も砂となっておられたのですが、いくつかの持ち物が遺されておりましたゆえ、殿下であると特定できました」
「・・・従者が身代わりになったのかもしれないわ」
「従者なら、その近くで発見できましたので回収いたしました。のちほど尋問いたします」
「そうなの? では、リオンは置いて行かれたのね・・・」
「大境界には異状なしとの報告を受けております。また、すべての関所は、遠話による指令に応じ、昨夜より固く封鎖され、やはり異状ございません」
「わかりました。わたくしが視ます。水晶よ、お兄さまはどこにいらっしゃるの」
 だが、前回は結界を映し出した水晶玉に、今は何も映らなかった。王女は聖札を並べた。
「月の女神のご加護を受けて、わたくし、ユリア・ルイーラ・ルーズヴェルンが尋ねます。もうどのような名前でもいいの、王家の名を捨てていてもいいの、わたくしの、たった一人のお兄さまは、どこにいらっしゃるの」
 大境界のこちら側、どこに対象がいても反応するはずの聖札は、回答を示さなかった前回と異なり、ごく単純な回答を示した。
 曰く、「どこにもいない」。
 王女はしばらく聖札を凝視したのち、床に崩れ落ちた。

 ・・・ゼラルドは、誰かに抱え起こされていた。まぶたの裏に光を感じるが、肌に触れる空気は冷え冷えとしている。
 口元に何かが差し付けられていて、反射的に顔をそむけると、落ち着いた声が、外国語で、ただの水だと言った。内陸の言葉だ、と、ぼんやり思い至る。
 ゼラルドは目を開けて、差し出されているコップの中を見た。疲れ切っていて、本当に水なのか、そうでないのかの判断はつかなかった。まあいい、毒であるなら、そういう運命なのだ。気にせず、ごくごくと飲んだ。
『・・・ありがとう』
 内陸の言葉でようやく言った声は、自分の声とは思えないほど弱々しく掠れていたが、金髪碧眼の若者は、ほっとしたような表情を浮かべた。若者の背後には、ミルガレーテ姫が心配そうな顔で立っている。では、自分は≪大境界≫を越えたのか?
 頭も体も、鉛のように重い。そのあと、ゼラルドの記憶はしばらく途切れている。

 リオンは、調べられたあと、ひと月の軽い禁固刑に処せられた。明るい窓のある部屋で、読書も聖札も特に禁じられていない。主を亡くしたことを受け入れるふりをしながら、リオンは一瞬たりとも、王子の死を信じることはなかった。遺品にあるべきものが、ない。
 王子は何らかの方法により、≪大境界≫を越えたのだ。そして、どうしてもリオンを連れて行くことができなかったのだ。
 受刑中、一度だけ、ユリア姫が会いに来た。警戒するリオンに向かって、ぽつんと、
「お兄さまが生きていても死んでいても、置いて行かれたことに変わりはないわ。同じね」
と言って去った。何が同じなのかと考えたら、ユリアとリオンが同じなのだった。
 ――そなたは生きよ。か。
 あなたも、どうか。あなたの選んだ道を、生きてください。
と、リオンは、赤い羽根を空にかざして、祈った。

(完)

(逃避行)(12)

≪では、従者はここに置いて行こう≫
 ゼラルドは、あっさりと決めた。もともと、リオン本人がこれほどまでに強く望まなければ、連れて行くつもりはなかったのだ。
 リオンは悲しむだろう。この忠実な従者が、追手から見つかりやすくなる危険を冒してまで同行を選んだことには、きちんと理由がある。もちろん、買い物の仕方ひとつ知らない貴人の身の回りの世話をする、ということもあったろうが――。
 そもそも、ゼラルドにとって、生きるということは、少しずつ死に近づくことだ。少しずつ死んでいくこと、と言い換えてもいい。なるほど彼は、子供の頃から物静かな性分ではあったが、そんな彼にも控えめながら喜怒哀楽はあった、そして、それらの感情は日々の営みの中で、がんじがらめに縛られて、徐々に麻痺して、ぽろぽろと抜け落ちて行った。人は、笑わずとも、泣かずとも、生きていけるものなのだ、と、彼は自分の身をもって知った。かろうじて残ったのは、打ち解けて安らぐことの許される場所と、許されない場所、その区別のみだった。――リオンはきっと、リオンなりの自負を持って、ゼラルドがその残された最後の安らぎを手放さずとも良いように、同行を申し出てくれたのだ。
 だが、不要だ。自分の心は、とうに虚ろだ。ただ、鳥籠から出て、地に落ちたいだけだ。
 ミルガレーテは、ゼラルドの返答を聞き、頷いて、言葉を続けていた。
≪ひとつ警告があります。決して忘れないでください。あなたは術の融合によって、大量の生命力を消費します。回復には時間がかかるでしょう。そして、もし、あなたが将来、再びこの力を使うことがあるならば、そのとき、あなたの命は必ず失われるでしょう≫
≪了解した≫
 自分はここで、この美しい姫君に騙されて、今まさに命を落とそうとしているのかもしれない。それならば、それでよい。所詮、命とは、すべからく、死に至る病なれば。
 ゼラルドは手を伸ばし、リオンの額にそっと指を触れ、従者が目覚めたときに思い出せるようにまじないをかけて、優しく言った。
「そなたは、生きよ」
 追手はじきに、リオンを回収するだろう。そして、王子を最後に目撃したリオンは、記憶を探られることはあるだろうが、残された身として、軽い罪にしか問われないはずだ。
 ゼラルドはミルガレーテとともに、少しだけ場所を移して、わずかな偽装工作をおこなった。それから、この神秘的な姫君の指示に従って、空間を跳躍する手続きに入った。
≪まず、その剣に、太陽による瞬間移動の力を移してください≫
 言われるまま、黄金の剣を抜き、太陽の力を流し込む。
≪重ねて、月による瞬間移動の力を流し込んでください≫
 そのようなことが可能だろうか、と半ば信じられない思いを抱きつつ、言われたとおりにしてみると、確かに可能だった。生きて在ることの力が、剣に満ちて行くのを感じた。
≪そのまま、わたくしが導く場所へと、跳んでください≫
 示された点は、非常に遠くだったが、彼は躊躇なく跳んだ。空間を大きく折りたたみ、くぐり抜け、まだ届かずに、折りたたみ、くぐり抜ける。姫君が共にいるのを感じる。
≪もう少し。もう少しです。お願い、届いて!≫
 祈ってくれる者があるなら、届かねばなるまい。出せるだけの力を出し切った果てに、彼は目的地に到達した。そこがどこなのかを見定める余裕はなく、出現とともに、ゼラルドは気を失った。

あと1回です。

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