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金と銀の翼(01)

 「終わりがある」ことは「救い」なのだと、彼は信じていた。
 いつか終わると思えばこそ、日々を生き抜いて、今ここに在ることができたから。

 故国にいたころ、彼は、笑うことも泣くことも怒ることもしなかった。それをすれば、不幸な誰かが命を奪われるのだと、知っていたので。
 喜びも悲しみも彼のもとを去って久しく、どのようなものか思い出すのが難しいほどだった。自身の胸を埋めている、ひび割れた鉛のような塊が、果たして心と呼べるものなのかどうかさえ、彼には分からなくなっていた。
 かろうじて彼を狂気の淵から救ったのは、「望むなら、今すぐにでも自らの手で終わりにできる」という理解だった。
 今日を生き延びたら、明日、終わりにしても良い――。
 そう思いながら、彼は1日を生き延びた。そして、巡り来る「明日」は当然の顔をして、新しい冷酷な「今日」に変わるのだった。

 もし、彼が、人の身には決して数えることができないと言われているものを、数えてしまうことがなかったなら。
 きっと今でも、彼は国を捨てることなく、胸に重い鉛を抱え、「今日」を耐え続けていたことだろう。
 だが、現実には――
 彼は故国を遠く離れ、小さな北の国で、その特別な日の朝を目覚めたのだった。

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コメント

わわわっ。ドキドキ。続きが早く読みたいです。
(=^・^=)

うさパンさん、ご声援ありがとうございます♪
コツコツ書いてます。日常系のお話です。
よろしくお願いいたしますshine

ご無沙汰しておりますconfident
私も拝読させていただきまーす。
続きが楽しみですshine

由津子さん、いらっしゃいませ~♪
続きを今日アップする予定でしたが、推敲が足りなくて、明日になりましたsweat01
よろしくお願いいたしますheart04

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