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夏の日の青い空(04)

 ナッジとルークは、そろって町長の家に乗り込んで、厄介な滞在者を呼び出した。
 居間に出て来た、自称「リーデベルクの王子フルート」は、痩せて青白い顔をしていた。
「何か用か。期限の延長なら、聞かぬぞ」
 物憂げに言う男を、ルークはじろじろと眺めた。男の髪は、褪せた金色。瞳は、薄い青色。口元は、人を見下したように歪んでいる。そう見て取ったルークは、不満そうに、
「本物が迷惑するから、騙りはやめろよな。素直に悔い改めて退くなら、荒っぽいことは」
「私は本物だ」
と、男は鼻で笑った。実際、育ちの良さを感じさせる風体ではあった。落ちぶれた旧家の出か何かかもしれない。だからといって詐称が許されるわけではなかったが。
「私を力づくで追い出そうというのか? それなら、まずは私の従者が相手をしよう」
 男が言うと、奥のほうから、ナッジと同じくらい体格のいい男が、腕をボキボキと鳴らしながら現れた。縮れた髪は金色で、瞳は薄い緑色をしている。
 ルークが「え」と言って目を丸くしたため、ナッジは「おや」と思いながら、「そいつは俺が」と前に出た。だが、ルークは別に、怖気づいたわけではないようだった。
「なあ、もしかして、もしかすると、あんたは」
 言いかけるルークを遮って、「従者」は野太い声で名乗った。
「王子の一の臣下、セレン・レ・ディアだ!」
「やっぱり!」
 ルークは弾かれたように笑った。
「あはは、もう少し調べて来いよ、『セレン』! 背丈しか合ってないぞ!」
「知ったことか!」
 「従者」は吠えて、飛びかかって来る。ルークとナッジは身をかわして、
「ともかく、おもてに出て勝負しよう」
 4人はなだれるように外に出て、自称「王子」は勿体ぶって剣を抜き――
 ――決着は、あっというまについた。
 「従者」のほうは、ナッジが投げ飛ばして、しめあげた。
 「王子」のほうは、ルークと剣を交えて2合ももたず、すぐに「参った」と音を上げた。
 本物の貴人でないと割り切れれば、最初から、それほど恐れる相手でもなかったのだ。
「私たちは本物だ!」
と、後ろ手に縛られながら、「王子」は叫んだ。
「この町の者は、全員罰せられるぞ! 今なら間に合う、縄をほどけ! 褒美もやるぞ!」
「いいや、あんたらは偽者だ」
と、ルークは、きっぱりと言った。それから、ナッジに笑いかけて、
「俺は、町長と一緒にこいつらを連行して、役人と話してくる。今日は戻って来られないかもしれない。その間に、もし俺の友達に行き会うことがあったら、いきさつを説明してやってくれないか。セレンっていう奴。この町で落ち合うことになってるから」

あと1回ありますsweat01

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