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ひとこと通信欄

  • (2017/8/13朝)創作活動が進みません~。少しばかり夏休みをいただきます~。

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SF「夜景都市」(未完)

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2014年12月

ひとやすみ:良いお年をお迎えください

今年もご愛読いただき、どうもありがとうございました。
1月の「金と銀の翼」から始めて、12月の「大道芸人の賭け」まで、短めですが14本の物語を、今年も好きなように書かせていただきました。
色合いの少しずつ異なる物語の中に、皆様それぞれ、お気に召した物語があったら嬉しいと思いますconfident

一年を振り返ってみて。
読者の方から絵をいただいて、とてもとても嬉しかったことや…、
謎解きの雑談記事に多くのアクセスがあって驚いたことや…、
短編小説トーナメントに参加してドキドキワクワクしたことや…、
様々なことが思い起こされます。
この小さなブログを、いつもあたたかく見守ってくださって、本当にありがとうございます。

年明けは何かと忙しくなるため、数日ネットをお休みさせていただくことになりそうです。
お気に入りのブログ様をPC巡回するのも、ちょっとだけ冬休み。(スマホで覗かせていただきます)
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
皆様あたたかくして、良いお年をお迎えください!

ひとやすみ:年末年始

冬休みに入りましたが、さすがに年末だけあって、あれこれと用事を片付けていると、ゆっくり創作の時間を取ることができません。

冒険譚については、割り切って、冬休みをいただきますね。
来年の抱負は、「訪問者」の後に位置する、本編第3話をリリースすること。にします。
タイトルは未定。仮タイトルは、んー、…、「旅へ!」かな。
旅立ちの際の「国境付近でのごたごた」に関する詳細や、フィリシアとゼラルドの初対面時の様子などが明らかになる予定です。
あせらないで、きちんと書こうと思います。うまく書けるといいな~。

ここ数日は、年始の帰省みやげの準備をしていました。
高校生と中学生の姪っ子には色違いのポーチ、小学生の姪っ子と甥っ子には読み物系の本を、準備完了。
大人たちには、とりあえずお菓子ね。干支の羊が描かれたおまんじゅうを買い込みました。
年賀状は明日書きます…。

年内に、もう一度ブログを更新しようと思っています。
たぶん31日に、年末のご挨拶を書かせていただくと思います。
皆様も、お仕事に家事に、お忙しいことと思いますが、お健やかにお過ごしくださいclover

こぼれ話:おしのびでお出かけ

フルートもフィリシアも、小さい頃から、おしのびでお出かけを繰り返しています。
どちらの国のお城にも、非常口として魔法の抜け道があり、それを利用しているのです。

リーデベルクの王城にある抜け道は、都に出る道と、裏の森に出る道とを選べるようになっています。フルートは気分によって、ふたつの道を使い分けています。
クルシュタインの王城にも、都に出る道と、別の場所に出る道がありますが、フィリシアのほうは都に出る道しか使っていないようです。

その代わり、フィリシアは時々、王都を離れて、田舎にある小さなお城に滞在することがあって、そちらにいるときは城下の村に出入りして遊んでいます。
結果、彼女は木登りもできるし、牛の乳しぼりもできるし、田舎風のパンやケーキを焼くこともできます。

旅の途中で材料が揃うと、フィリシアはみんなのために、お菓子を作ってくれることがあります。
それはたとえば、「木の実をすりつぶした粉に蜂蜜を混ぜた、練り菓子」であったり。
あるいは、「果物をたっぷり焼き込んだ、しっとり素朴なケーキ」であったり。
男性陣は、そのたびに少し驚くようですが、お菓子はおおむね好評なようです。
いずれ、そんなワンシーンも書きたいと思いますcake

進捗状況報告(2014/12/22)&読者アンケート途中経過

「謎解きレポートも、むかし書いたSF小説(しかも未完)も要りません! 次の冒険譚、まだですか」

…と、書きこまれてはいませんが、そういうお声も聞こえて来るような気がしますcoldsweats01
お待たせして申し訳ありません。あたため中です。

プロローグ「始まりの物語」のあと、主人公たちが旅に出るまでに3つのお話があることは、以前どこかに書いたことがあります。その「3つめのお話」をあたためています。
ちなみに、
1つめのお話は、フィリシアがフルートとセレンと出会う話。力不足で、まだ書けません。
2つめのお話は、すでに公開済みの「訪問者」。フルートとセレンと、ゼラルドが出会う話。
3つめのお話は、4人揃って旅に出る話。なんとなく最近、書けそうな気がして来ました。
ばたばたしているので年内リリースは無理そうですが、年明けくらいに、どうかな…。
「と思ったけど、やっぱり、まだ書けない」となったら、違うお話を考えます。少々お待ちください。

***

話は変わって、回答数10を目指している読者アンケートの途中経過のこと。
物語を読んでくださっている方は10人以上いらっしゃるのですが、現在の回答数は6となっています。
無記名ですし、個人情報は集めませんし、回答期限を設けずに置いておくので、あとからお越しの方にもご回答いただけたら嬉しいですshine
回答数が10になったら、きちんと記事にして語らせていただこうと思っていますが、すでに色々と興味深く思うことがあります。
特に面白く拝見しているのは、一番好きなお話はどれですか」に対する回答が、今のところ誰もかぶっていないこと!
回答せずに結果だけ見ることもできますので、興味のある方は、見て、感想を教えてくださいねnote

作者より:夜景都市(Act.01 & Intermission 01)

いつものメルヘン&ファンタジーとは雰囲気が違うので、こういうのを記念企画に持って来ていいのかな、という気持ちもあったのですが。
でも、良くも悪くも「いつもと違う」「特別」という意味で、まあ、「あり」かなあ、ってconfidentcherry

これが1回分だとして、おそらく5回ぐらいで「夜景都市」は終わります、が、存在しているのは3回分で、未完となっています。
あと2回までは企画に使える・・・にしても、こうして企画に使うペースだったら、ゆっくりゆっくり進行できるので、なんとか続きを考えて、きちんと終わらせることができたらいいな、なんて、思っています。

次回の記事は、未定です。ひとやすみか、こぼれ話になると思います。
寒い日が続いていますが、皆様あたたかくしてお過ごしくださいね。

夜景都市(Act.01 & Intermission 01)

プロローグに戻る←)

~Act. 01~

 柔らかく澄んだヴィオルノの音色が、ポロポロと涼しげなメロディーを奏でた。ノックス記号言語によって、特捜官の専用ボード、個体識別名ルーン・ルーンが、報告を行っているのだ。
『・・・また、市街地の建築物についてですが、いずれも自動修復を怠って老朽化しており、その文化的価値は最大でもエクスカル評価レベル4ポイント23・・・』
 室内照明の光度を落としてあるので、部屋の中は外の夜闇とほぼ同じ暗さになっている。街の夜景をいっぱいに映し出している大きな窓のそばには、ボード支給時、特捜官のほぼ唯一の友となる専用ボードに対し、ノックス記号言語などという古い機械言語を選択して上司を驚かせたジュノリス・カイザーが、静かに佇み、眼下に広がる景色を眺めながら、ボードの報告に耳を傾けている。
 ルーン・ルーンの報告を要約すれば、この惑星都市ナサゴールにある建築物は全て、新しい物も古い物も、少なくとも昼の間は、政治的・経済的・文化的に大した意味を持たなかった。そして、これまでその名高い夜景の美しさをのみ、意地になって追求して来たナサゴールは、いま、そのために支払った大きな代価を思い知らされつつあったのだった。
『・・・色彩効果を狙った極サイオン発光粒子により、モルオール材質の地表とレッチェン材質の道路、とりわけ下層の無人交通網が・・・』
 たとえば、夜になると、この都市の閉ざされた空からは、色鮮やかな極小の発光粒子が、ちらほらと降って来て観光客を魅了する。それはまるで夢のように美しい光景だが、発光粒子は大部分が降り積もったまま放置され、長い年月の間に様々な化学変化を引き起こして、今では少しずつ、この都市の地盤を蝕んでいるのだった。現在、慌てて対応策が取られているが、それにしても気づくのが遅すぎた。なぜ、この都市の為政者は、最も美しい粒子密度を計算する前に、都市存続のための環境シミュレーションをしておかなかったのだろう。
『・・・以上です』
 心地よい和音を奏でて、ルーン・ルーンが報告を終えた。ヴィオルノの静かな音色が止むと、部屋はしんと静まり返った。スイートルームの防音設備は完璧だ。
「ありがとう。残りは明日にしよう」
 窓辺で、青年は振り向かずに言った。
『はい、ジュノリス』
 ヴィオルノのメロディーが答えた。しかし、青年がなお、しばらく微動だにせず佇んでいると、
『ジュノリス?』
 控えめな調子で、また柔らかい音が響いた。ジュノリスはゆっくりと振り向いた。闇に浮かぶ白い整った顔の中で、物憂げな黒い瞳がまたたいた。
「何だい、ルーン」
『少しお話してもよろしいですか』
「言ってごらん」
『私の連動ヒューマノイドのことです』
「ああ。3年経ったと言っていたね。もう製作に入ったのではなかったのか」
 ジュノリスは部屋の中に戻って来てベッドにかけた。ルーン・ルーンは離れた机の上で、美しく音をつないだ。ノックス記号言語の特徴は、その豊富な装飾表現にある。
『そのことですが、ヒューマノイドの私は、既に3年間の調整結果に基づいて内部入力を済ませ、あとは外形を決めるだけになっています。それについてあなたは、先日お伺いしたときには何もおっしゃってくださらなかったので、今日は改めてご要望をお聞かせ願いたいのです』
「外形など、どうでもいい。好きにしてくれ」
 ジュノリスは、そっけなく言った。ベッドの脇の台に手を触れ、ペール酒を注文し、5秒後に届いたグラスを手にすると、緑色の液体を一息にあおった。
『この前もそうおっしゃいましたが』
 ルーン・ルーンは静かに続けた。よどみなく流れるメロディー。
『調整期間終了後に作製を義務付けられている連動ヒューマノイドは、可能な限り捜査官の希望に沿って製作されることになっています。性格については、調整結果に基づく入力で問題ありませんが、外見については、あなたの場合、私の独断で決めるにはデータ不足です。おおまかなラインで構いませんから、条件を出してください』
「何が分かればいいんだ?」
 ジュノリスが空のグラスを台に置くと、グラスはすぐに回収されて消えた。
『たとえば、髪の色』
 ルーン・ルーンは答えた。ジュノリスは考えることもしなかった。
「ぼくと同じ色でなければいい」
『では、瞳の色』
「それもだ」
 ルーン・ルーンは少しの間沈黙し、それから言った。
『あなたに似なければよろしいのですか』
「そうだ」
 淡々と応じた青年は、もう服を脱いで、寝る支度を始めていた。
『では、年齢と性別』
「・・・それも、一人では決められないのか」
 ルーン・ルーンは1秒おいて答えた。
『では、あとのことについては、もう一度よく考えてみます』
「そうしてくれ。任せるよ」
 ジュノリスはベッドに横になった。
「君のことは信頼している。外見なんか気にしないから、安心して適当にやってくれていい」
『はい、ジュノリス』
「おやすみ、ルーン」
 部屋の明かりが完全に落ちた。
『おやすみなさい、ジュノリス』
 ヴィオルノの音色がポロンと鳴って、部屋はそれきり静かになった。

~Intermission 01~

 7年前、両親を失った16歳のジュノリスの所にやって来たのは、中肉中背の中年の男で、温和な顔をしていたが眼光は鋭かった。彼は、家ではなくスクールに、ジュノリスを訪ねて来たのだった。
「ジュノリス・カイザー君だね」
 放課後に呼び出されて応接間に行くと、その男はソファから立ち上がって微笑んだ。応接間には、他に誰もいなかった。ジュノリスが警戒すると、彼は身分証明を出して見せた。
「私は、星間連合中央人事局の者だ。君に話がある」
 ジュノリスは頷いた。その目の奥には、彼がたった今知ったある事実に対する隠しきれない驚きの色があった。
「良かったら、一緒に帰りながら話そう」
 男はジュノリスに頷き返し、そして付け加えた。
「もうわかっているね。私は惑星エムの出身者だ」

 良ければ君のご両親の墓所に案内してくれないか――。男の言葉を容れて、ジュノリスは彼を<死者の海>に連れて行った。<死者の海>は、惑星都市サイラインの中で、市民とそれ以外の者が偏見なく平等に扱われる、数少ない場所のうちの1つだ。死んだ者の体は青緑色の海の中に流され、やがて分解される。
 中央人事局の者と名乗る男は、海の前でわずかな時間を黙祷に捧げた。それから、2人は並んで浜辺を歩いた。
「今日、私が君に会いに来たのは」
 もろく崩れる緑の砂の上に、ゆっくりと歩を進めて、男は言った。
「君を、連合の職員として勧誘するためだ。ちなみに、君も知っているはずだが、君は中央の意思には逆らえないことになっている――違法亡命者だからね」
 ジュノリスは黙っていた。男はかまわずに言葉を続けた。
「勝手ながら、君の記録を調べさせてもらった。君はスクール入学前後まで、何度も事件を起こしているね。いずれも、他人の思考を曲げることでだ。たぶん、制御が効かなかったのだろう。惑星エムの人間と違い、ここの人間の心は容易に曲がるからな。しかし、君はスクール入学前後から、突然静かになった。スクールの環境のせいもあるかもしれないが、おそらくは、君の弟さんのせいでだ。君の弟さんには、これも調べさせてもらったんだが、私達に生まれつき備わっている能力が、備わっていない。それが明らかになった時、君は初めて、感応能力のない人間を気に掛けることを学んだのだ。違うかね」
 今は違う。――そのことを、男は知らないようだった。ジュノリスは沈黙を守った。ジュノリスが男の心を読めないのと同じように、男もジュノリスの心を読むことはできないのだった。
 男は話を続けた。
「記録から分かる限り、君のご両親は、君が起こした事件を全部、もみ消されたのだな。この星の人々の記憶は、それらの事件について、何ひとつ痕跡を留めてはいない。時折、機械が事件のことに触れるたび、それは機械のほうのミスとして処理されて来たのだ。君のご両親の心理操作は完璧なものだ。今回の事故が起こるまで、それですべてがうまく行っていた。だが、今回のことで、事は明るみに出てしまった。君の起こした事件のことではなく、もっと、君達にとって一番大切なこと――すなわち、君達が、申請記録にある星からでなく、惑星エムから亡命して来たのだということが、中央の身元確認作業によって明らかになってしまったのだ。君はスクールで学んだはずだし、事故の後は覚悟もしたはずだ。惑星エムは星間連合に加入していないし、あの星の特殊性のために、そこから連合星域内への亡命は許されていない。たとえ、あの星が半世紀前から、恐ろしい内乱の嵐に包まれていてもだ」
 男の声は低く、淡々としていたが、気のせいか哀調を帯びているように聞き取れた。男は立ち止まり、ジュノリスも足を止める。男はジュノリスの、自分と同じ黒い瞳を見つめて言った。
「惑星エムから外に出ることのできる者は、遠い昔に連合とあの星が結んだ契約に則り、中央政府の職員となる者だけだ――私のように。君達は今、連合からどのような処置を受けても仕方のない立場にある。私は君を勧誘しに来た。脅迫するようですまないのだが、君が応じれば、弟さんはこのまま何事もなくて済むだろうし、君が断れば、君達は二人とも処断されるだろう。もちろん、どちらを選ぶかは、飽くまでも君の自由だ。こんなことになって、とても残念に思っているよ。君は覚えていないだろうが」
 彼の哀しみのわけが、その時初めてジュノリスにもわかった。中央人事局に勤めているという惑星エムの出身者は、音ではなく思念によって、ジュノリスに呼びかけていた。
《君のご両親を亡命させる手助けをしたのは、他ならぬ、この私だ。君はあの時、まだ3歳だった》
 <死者の海>の重たくうねる人工の波が、彼らの足元に打ち寄せていた。潮が満ちつつあった。無数の生命を溶かし込んだ青緑色をして。
「君が就くことになるだろう職務は、あまり気持ちの良いものではないが」
 男は心を閉じ、また口に出して話した。既に、彼もまた暗い特殊な任務に携わっていることが、ジュノリスに伝えられていた。
「しかし、君は惑星エムの人間なのだ、ジュノリス」
 その言葉の意味を、ジュノリスは理解した。惑星エムの人間は、本来、感応能力のない人間に、本能的に価値を認めない。幼い頃に彼がそうであったように、また、彼の父と母が、苦労して、そうであることをやめたように。そして、そうであればこそ、ジュノリスは勧誘されたのだし、逆に言うなら、彼に与えられようとしているのは、そうでなければ到底できないような仕事なのだった。
「君がスクールを卒業したら、迎えに来よう」
 男の口調は、ジュノリスにはそれしか道はないのだと語っていた。そして、断る理由もない、とジュノリスは思った。なぜなら、彼にとって大切なのは、今や全宇宙にただ一人だけであり、その他のいかなる人間も、いかなる存在も、彼にはどうでもよいものであったから。

(Act.01 & Intermission 01 完)

コメント1000件記念企画でした~。
ご愛顧ありがとうございます!

ひとやすみ:「明治探検隊 特別編」&「幻の忍者殺人事件」感想

2014/12/13(土)~12/14(日)、ふたつの謎解きイベントに参加しました。

ひとつめは、愛知の「明治探検隊 特別編」で、暗号解読系の謎解きイベント。
ふたつめは、三重の「幻の忍者殺人事件」で、ミステリー推理系の謎解きイベント。
どちらも、とても面白かったですhappy01
以下、ネタバレなしで、感想です!

***

まずは、「明治探検隊 特別編 ~最後の奇術師と消失の館~」
(ホームページは → こちら。)
12/13(土)から始まったばかりのイベントです。初日の午後の部に行きました。
会場は、愛知県犬山市の明治村。その中にある「三重県庁舎」を使います。
「建物から出ないイベントだから」と、天候のことを軽く考えていたけど、
めちゃくちゃ寒かったよ! 廊下を渡って各部屋を行き来するんだけど、外廊下です。
これから行く方は、寒さ対策、しっかり完全防寒で行ってくださいね!

導入のビデオを見たあと、謎解き時間は60分。
友達と二人で行ったのですが、時間に追われて、追われて。シビアな制限時間でした。
時間の経過とともにヒントが掲示されるし、遅れている人をスタッフの方がフォローしてくれるので、ポツンと取り残される心配はありませんが、
「えっ、もうヒント出たの? もう少し自分で考えたい・・・けど、先に進まないと終わらない!」
という感じでした。
謎自体は、すごくよく出来てます。ひとつひとつの暗号が面白い。
いろんな視点で見ることで解きやすくなるので、二人以上で参加するのがおすすめです。

さて、解いている途中でヒントが掲示されちゃう時点で、私たちが時間に合わないことは明らかで…。
結果、やっぱり、ぜんぜん解き切れませんでした。惨敗。
解説ビデオを見ながら、「わあ、そんな仕掛けが!」と驚きながら、あまりにも練り込まれたボリュームたっぷりのシナリオに、「そんなの無理だよー」と、もはや笑うしかありませんでしたcoldsweats01
私たちの参加した回で、クリアできた人は、ゼロ。
「これって、解ける人いるのかなあ」と、友達と二人で話しながら引きあげました。
私たちとしては、「中身はすごく良かった。もう少し制限時間を長くしてほしかった」です。

そのあとツイッターを見ていたら、12/14午後の公演(=通算4回目の公演)で、初めて正解者が出ていました。
3人で参加なさったそうです。おめでとうございますのツイートをさせていただきました。
「解ける人には、解ける!」ことが証明されて、スタッフの人もホッとしただろうなあ。
各回約50人の参加だから、現時点での正答率は3/200、つまり1.5%!
謎解き上級者の方も楽しめること請け合いです。お値段は2,400円(入村料は別途)。
腕に覚えのある方は、ぜひとも挑戦を!

***

2日目は、早起きして三重に移動。
伊賀上野 謎解きミステリー紀行 「幻の忍者殺人事件」 午前の部に参加しました。
(ホームページは → こちら。)
場所は、三重県伊賀市の「だんじり会館」と「上野公園」。
伊賀鉄道の電車に乗ったら、網棚の上に忍者の人形がいてびっくりしたよ~。

こちらのイベントは、推理系。
捜査資料の一部をもらって熟読したあと、上野公園の捜索に出発!
この日も寒かったけど、晴れてくれて良かったですsun
だんだん情報が増えて、ヒントが揃うにつれて、見えて来る事件の真相。
バラバラのピースを組み立てて、犯人とトリックを推理するのが、すごく楽しい。

回答方法は、選択肢による穴埋め式で、一部が記述式。
穴埋め式だからといって、侮ることなかれ。内容は本格的です。
ホームページには、だいたい2時間くらいのボリュームと書いてありましたが、
私たちは段取り(歩くルート)をミスしたこともあり、公園を3周しちゃって、
約3時間かけて解きました。
推理上級者の方だったら、2時間を目指して解いたら、ちょうど良いのだろうと思います。
回答用紙を提出すると、真相解明シートをもらえます。参加賞でクリアファイルももらえます。

午前の部に参加しても、午後の部に参加しても、回答用紙の提出締切は17時なので、
時間に追われずマイペースで「推理」を楽しみたい人に、超おすすめです!
こんなに素敵なミステリなのに、すいてました! もったいない!
これから行ける人は、予約して、行ってみて、行ってみて!

お値段は2,500円。
12/28(日)まで、土日祝日に開催しています。

***

おまけ。名古屋で食べたきしめん。おいしかったです~deliciousrestaurant

Photo

もひとつ追加。伊賀鉄道の電車の網棚にいた忍者さん。

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作者より:「大道芸人の賭け」 & トーナメント準優勝のご報告

テッドの手元にどれほどが残るのか、ハラハラしながら書いていました。
予期していたほど容赦ない苦いお話にならなくて、ほっとしています。
ルークは、王子をやめたら大道芸人として生活していけそうです。あと、賭博師とかね…。

それから、ご報告です。
このお話の連載中に、にほんブログ村というコミュニティで、「自作短編小説 4ブログトーナメント」という催しがありました。
興味をひかれて、単品で読めそうな「光り姫」を1つの記事にまとめ、「光り姫(トーナメント参加用)」としてエントリーしたところ、準優勝をいただくことができました(=2位/21作品)。
読者の皆様に愛されているお話で上位入賞することができて、嬉しく思っています。

そして、読者アンケートは引き続き、回答募集中です。回答数10を目標にしております。
「お話ぜんぶ読み直してから回答したい」とおっしゃっる方もお見えになっているので、のんびりお待ちしています。回答期限はありません。携帯からもご回答いただけます。
ご回答は → こちらからどうぞ。

次回は、ひとやすみの雑記記事になります。
この週末、謎解きイベント2種に参加したので、そのレポートになります。
その後、コメント1000件達成企画で、SF「夜景都市」本編の一部をうっかり公開予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。

→ 目次に戻る

大道芸人の賭け(05)

「じゃあ、こういうのはどうだい、テッド。10人の妾と20人の奴隷を辞退して、あんたが屋敷を建ててもらったあと、普通に使用人を募ればいいんじゃないか?」
「だめだ、だめだ! 俺は何ひとつ辞退なんかしないぞ。全部、俺がこの腕で手に入れたんだ。全部、この俺のものだ!」
「そうか」
 ルークはナイフ10本を取り出した。1本を右手に持って、2、3回、投げあげては受け止めるのを繰り返したあと、
「仕方ないな」
 その1本を高く投げあげ、残りの9本を右手に移し、落ちて来たナイフを左手で受け止めた。
「領主様、投げていいですか」
「ふむ、やってみるがいい。そなたが成功したら、テッドへの褒美は取りやめよう」
「1本だって当たるものか」
 テッドの罵り声を聞き流し、ルークは的に向かい、ナイフを構えた――昨日とは違い、左手で。
 左手? と、テッドが思ったときには、既に1本目のナイフが放たれており――
 ―― タ、タ、タ、タ、タ、
 タ、タ、タ、タ、タンッ! ――
 あっというまの出来事だった。テッドは目を疑った。ルークの放ったナイフは、さっきテッドが当てたナイフをよけながら、10本とも、あの小さな的に突き刺さっていた。
 観衆が、どよめいた。自然に、拍手と、歓声が湧き起こった。
 領主も、驚いたようだった。
「これはこれは。して、本当にそなたは、何もいらないのか?」
「いりません」
「わしのために、働いてみないか?」
「旅の身ゆえ、お許しを」
「そうか、残念だ。では、この二人に拍手を!」
 観衆は拍手した。領主は立ち上がった。テッドははっと我に返った。
「お待ちください、領主様。それでは私は・・・」
「うむ? 褒美を取りやめる、と、そう言わなかったか」
「・・・!」
「しかし、まあ、この若者が何もいらないと言うなら、金貨110枚は、そなたにくれてやろう」
 領主が役人に合図をすると、役人はテッドに、ずしりと重い皮袋をくれた。テッドは皮袋を開けて、金貨の数を数えた。ちょうど110枚あった。
 ほっとして顔を上げると、もう領主の姿はなく、ルークの姿もなく、観衆はぞろぞろと引き上げて行くところで、傍らのメリーアンが泣き笑いしていた。
「おつかれさま、あんた。あたしは、これで良かったんだと思うよ」

 テッドは、街を発つことにした。メリーアンと一緒に門に向かう途中、偶然、ルークとすれ違った。ルークは、ちらりとテッドを見たが、知らん顔だった。それで、テッドも複雑な思いで目をそらした。
 道端にいた誰かが、「ごらん、はやぶさテッドだよ」と言った。
「ああ、あなたが、はやぶさテッドさん? もう発つのですか」
 呼ばれて、テッドがためらいながら振り返ると、声の主は、長い金色の髪をした、背の高い若者だった。
「ルーク、挨拶くらいしないのか? 君、右手でもナイフが投げられるようになったって、あんなに喜んでいたじゃない」
 行き過ぎかけていたルークが、「ああ、そうだっけ」と言いながら戻って来た。テッドを見た青い瞳に、少しだけ、親しさが戻っていた。
「ありがとな、テッド。元気で」
「・・・うん。ルークも、元気で」
「あたしからも。ルーク、ありがとう」
 メリーアンが言った。ルークは、テッドを見て、メリーアンを見て、にこ、と笑った。テッドとメリーアンも、笑った。
 じゃあ、と、手を上げて、彼らは別れた。気が付いてみると、テッドの胸は、不思議とすがすがしかった。
「よーし、俺も、もっともっと腕を上げてやるぞ」
と、テッドは口に出して言った。胸の中に、ルークの投げたナイフのリズムが刻み込まれていた。あれを越えてやるんだ。
 ―― タ、タ、タ、タ、タ、
 タ、タ、タ、タ、タンッ! ――

(完)

大道芸人の賭け(04)

 領主は、おもちゃを見つけた子供のように、楽しそうに言った。
「さあ、テッド、次の的はあれだ。あの的には、さしものそなたも歯が立つまい。しかし、もし、あの的に10本のナイフを当てることが出来たなら、褒美として・・・、ふうむ、そうだな・・・、よし、この街にそなたの屋敷を建ててやろう。そして、街の住民から10人の美女を選んで妾とし、20人の屈強な男を選んで奴隷とし、金貨1000枚を与えて住まわせてやろう。時々、私のために働いてもらえれば、それでいい。だが、1本でも外したら、それは全部、なかった話。今までの金貨110枚も全て没収だ。ははは、どうだ、挑戦するかね?」
 その場にいた誰もが耳を疑ったため、会場は、しばし静かになった。テッドとメリーアンは、言われたことをよく理解できずに、ぽかんとしていた。
「テッド、それはだめだ!」
と、誰かが大きな声を出して、まず観衆が我に返り、騒然となった。10人の妾って、誰のことよ? 20人の奴隷って、誰のことだ? 金貨1000枚って、それは、あたしたちが、俺たちが、額に汗した稼ぎの中から支払った税金じゃないか?
 立ち尽くすテッドの頭の中を、言葉がぐるぐると回っていた。「金貨1000枚。金貨1000枚。金貨1000枚・・・」
 メリーアンが、不安そうに言った。
「あんた。もう、やめようよ」
「いや。俺は・・・やるぜ」
 テッドは、遠くに見える小さな的を、穴があくほどに見つめた。俺の腕が試されているのだ。そして、俺なら、きっと、できる!
「やらせてください、領主様」
「ほほう! そう来なくてはな!」
 領主は、嬉しそうに手をもんだ。テッドはナイフを構え、集中した。
「テッド、よせ!」
 観衆の中から誰かが叫んでいたが、気にしなかった。遠い小さな的に向かって、ナイフを10本、投げた。
 タンッ。タンッ。タンッ。タンッ。タンッ。
 タンッ。タンッ。タンッ。タンッ。・・・タンッ!
 ナイフは、素晴らしい技量によって、すべて的に当たった。テッドは身動きせずに、その的をじっと見つめた。夢じゃないよな? 夢じゃないよな? 夢じゃ・・・。
「ほう、ほう、ほう!」
 領主は手をたたき、目を細めた。
「それでは、待たせたが、約束どおり――」
「待ってください! そんなの、俺にだってできます!」
 観衆の中から、一人の若者が進み出た。陽光のような金髪に、青い瞳が印象的な、美しい若者だった。
「俺にも同じことができるって証明したら、俺は何ももらわなくていいから、はやぶさテッドへの褒美を取り消してください」
 テッドは裏切られた気持ちになって、腹を立てて言った。
「ルーク。どうして俺の邪魔をする。そもそも、おまえさんにゃ、あれは無理だ」
「テッド、俺だって争いたくはない。褒美を辞退してくれ」
「俺がこの腕でつかんだ幸運を、手放せというのか? 何をたくらんでいやがる。金貨1000枚は、もう俺のもんだ!」

大道芸人の賭け(03)

 そして、翌日。
 街は朝から、はやぶさテッドの話題で持ち切りだった。望むなら誰でも、街外れにある領主の館を訪れて、テッドの素晴らしいナイフさばきを見物して良いと、おふれが出されていた。前日にテッドの技を見た者たちが、口をそろえてテッドの腕前を誉めそやし、お祭り気分を盛り上げたから、たいていの者は「ちょっと見に行ってみようか」という気持ちになっていた。
 昼になり、テッドとその妻のメリーアンが迎えの馬車に乗って館に到着したときには、すでに、広い庭は準備万端だった。しかるべき場所にナイフ投げの的がしつらえられ、見晴らしの良い場所には領主の席が設けられ、その反対側にはロープが張られて、見物客がわらわらと詰めかけていた。警備の役人も動員されている。
 テッドとメリーアンが姿を現すと、観衆は喜んで、思い思いに、「がんばれよ」「しっかりね」などと声をかけた。テッドは緊張していたが、歓声に力づけられ、ふと、ルークの応援が聞こえた気がして、観客席を振り返った。思い思いに手を振っている観衆の中にルークを見分けることは出来なかったが、心強く感じて、テッドは観衆に手を振り返し、「よしっ」と自分に気合いを入れた。
 そうして、はやぶさテッドの公演は、とてもうまく行った。ナイフ5本を次々に投げあげては受け止めるジャグリング。遠くで燃えているロウソクにナイフを投げつけ、火を消してみせる技。後ろ向きにナイフを投げる技、ジャンプしながらナイフを投げる技、同時に3本を投げて的に当てる技・・・。
 最後に、メリーアンを的の前に立たせ、体すれすれに10本のナイフを投げつける大技が、今日も見事に決まった。領主も役人も観衆も、ナイフ使いとその妻に、惜しみない拍手と喝采を贈った。
 領主は拍手しながら立ち上がった。芸人夫婦が頬を上気させてお辞儀をすると、
「すばらしい技だった、はやぶさテッド! 約束の褒美を取らせよう。だが、その前に」
と、領主は言って、役人に合図した。役人は、ナイフ投げの的となった板を片付け、それよりも距離の遠い場所に、人の頭ひとつぶんほどの大きさの的を設置した。領主はうなずいて、言葉を続けた。
「さて、テッド。あの的は、さきほどの的より、小さく、遠い。ナイフ10本を投げ、全て当てることが出来たなら、約束の金貨10枚に加え、さらに100枚を褒美に取らせよう。ただし、1本でも的を外したら、100枚はもとより、始めの金貨10枚も、なかったことにする。どうだ、挑戦するかね?」
 観衆がざわざわした。金貨100枚あれば、1年間、遊んで暮らせる。テッドは新しい的の大きさと距離を、真剣に目で測った。・・・いける。
「喜んで、挑戦させていただきます」
 観衆の中から、聞き覚えのある声が「がんばれよ!」と声をかけてくれた。テッドはうなずいて、ナイフを構えた。集中して、狙いを定め、投げた。
 タンッ、タンッ、タンッ、タンッ、タンッ、
 タンッ、タンッ、タンッ、タンッ、タンッ!
「ほう、これは見事、見事!」
 領主は手を叩いた。観衆もどよめいて、手を叩いた。口々にテッドの技を褒め称える人々は、少しばかりテッドのことをうらやんでいる様子でもあったが、褒賞が金貨100枚とあっては仕方のないことだろう。
「では、約束どおり、金貨100枚を追加しよう。だが、その前に」
と、領主は言った。合図された役人たちは、ナイフの的を撤収し、さらに離れた場所に、人のてのひらほどに小さな的を設置した。まさか――。

大道芸人の賭け(02)

 見物の客が散り散りになってから、ルークは、後片付けをしているナイフ使いに陽気な声をかけた。
「はやぶさテッド、あんたは凄いな! きっと、あんたが狙ったら、針一本分だって的を外すことは無いんだろうな」
「はは、そりゃあ、これで飯を食ってるからな」
 テッドは振り返り、気さくに笑った。ルークは興味津々に、
「俺はルークっていうんだ。なあテッド、俺が投げるのを見てくれないか? 10本投げると2本くらい外すんだけどさ、何が悪いのか、自分だと分かんないんだ」
「帽子に代金、入れてくれたか?」
「もちろん」
「じゃ、もっかい、的をここに置くから、ちょっと投げてみな」
 木の板を置いて後ろにさがったテッドは、金髪の若者がナイフを10本取り出すのを見て、「ほほう」と言った。ルークは右手で、1本ずつ丁寧に投げた。
 タンッ。タンッ。タンッ。ガチッ。タンッ。
 タンッ。ガチッ。タンッ。タンッ。タンッ。
「ほら、2本、刺さらなかっただろ?」
「きれいに投げるなあ。ルークは筋がいい」
 はやぶさテッドは、まず褒めた。それから、腕を組み、あごをなでて、
「そうだな、たぶん、ほんのちょっとだけ、手を離すのが早いんだな」
「そうかな」
「ほんのちょっぴりの差なんだ。もう一度、やってみな」
 回収してもらったナイフを受け取って、ルークはもう一度投げてみる。
 タンッ。タンッ。タンッ。タンッ。タンッ。
 タンッ。タンッ。タンッ。タンッ。タンッ!
「ほんとだ!」
「な、そういうことだ。にしても、大したもんだよ、ルーク。10本、ほとんど同じところに刺さってるじゃないか」
「いや、だいぶずれてるよ。テッドほど正確に狙えない」
 二人が意気投合して喋っていると、役人の服を着た年配の男がやって来た。
「おお、はやぶさテッド、まだここにいたな」
「何ですか、お役人さん。俺は何にも悪いことは」
 警戒するテッドに、
「うんうん、おまえさんに耳寄りな話を持って来た。領主様が、あんたの芸を見たいそうだ。明日の昼、お屋敷の庭で披露すれば、金貨10枚くださるそうだぞ」
 ひゅうっとルークが口笛を吹いた。テッドの背中をどんと叩いて、
「凄いな、テッド!」
「お、おう。おうよ!」
 テッドは緊張しながら、胸を張った。妻のメリーアンが嬉しそうに頷いているのを見ながら、自分も頷いて、
「そのお話、お受けします! 領主様に、よろしくお伝えください!」
 大きな声で答えて、晴れやかな笑顔になった。役人も笑って、
「じゃあ、明日の昼に、迎えに来るからな。わしも楽しみだ」
 そう言って、去った。

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