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2016年4月

ひとやすみ:名探偵コナン×ライブミステリー 洋上の迷宮!

このイベントに行きたいです!

名探偵コナン×ライブミステリー 洋上の迷宮」!

(2016/08/11追記:行ってきました。感想は別の記事 → こちら へ)
 

2016年、東京・札幌・大阪などで開催される謎解きイベントです。
劇を見て観客が推理するタイプのイベントで、同種の謎解きイベントに何度か行っていますが、楽しいですよ!

東京では8月、札幌・大阪は9月、また、その他の地域でも開催予定とのこと。
チケットは、早い者勝ちではなく抽選です。ひとり4枚まで申し込めます。
チケット代金は、1枚 5,800円。

劇場型本格ミステリを長年作っている「E-Pin企画」さんが手掛けているので、難易度のさじ加減が絶妙な、クオリティの高い謎解きが楽しめそうです。
2年くらい前に、やはり名探偵コナンとコラボしたE-Pin企画さんの推理イベントがあって、そのときもチケットは抽選制だったのですが、当たって参加して、とても面白かった!
中学生くらいから大人までが楽しめる謎解きでしたから、おそらく今回も、幅広い年齢の人が楽しめるイベントになることでしょう。
「名探偵コナンの漫画を読んだりアニメを見たりしながら、一緒に自分も謎解きするのが好き」という人に、ぴったり。親子で行くのも、友達同士で行くのもいいと思います。

私は友達と一緒にチケットを申し込みました。抽選、当たりますように~☆

作者より:「雨の日の窓辺で」

雨の日にお部屋の中で共に過ごせば、いろいろ静かに語りあうかと思っていたのですが。
どういうわけか、みんな歌ばかり歌うお話になりました…sweat02
ゼラルドやミルガレーテにも、そのうちに機会を作って、何か歌ってもらおうかしら?

次のお話は未定です。
もうひとつくらいセレンのお話を書いてもいいなあと思ったり、ルークがメインのお話もいいなあと思ったり。
ともかく、何かひらめくのを待ちますshine

雨の日の窓辺で(02)

 そうこうするうち、また誰か来た。窓際で二人が振り返ると、部屋の入口には金髪の王子が立っていた。不思議そうな顔をしていた。
「この雨では、そう遠くも見えないだろうに」
 そう言いながら、自分も窓に歩み寄った。セレンがさりげなく場所をあけたので、フルートは自然と、フィリシアとセレンの真ん中に立つことになり、窓の外を覗いた。
「雨に濡れる街並み、か」
 振り返り、二人を見比べて、にこりとした。
「二人とも楽しそうだ。何の話を?」
「歌を歌っていたの。雨の歌とか。同じ歌を歌っても、途中で歌詞が違うことがあるの」
 フィリシアが、笑顔で応じた。王子は片手を腰にあてて、「雨の歌」と言って考え、
「・・・願いはいつか叶うだろう、長い長い雨の」
と、歌の一節を口ずさんだ。フィリシアは、ぱっと表情を輝かせて、続きを一緒に歌った。
「雨の果てに、虹の橋がかかるように」
 フルートがフィリシアを見て、こちらも嬉しそうにしている――と見て、セレンはそっと窓辺を離れた。
「お茶を持って来るから。待っていて」
 言い置いて、部屋を出た。どこかで少し時間をつぶしてから、戻って来よう。

 宿の中を適当に歩き回っていると、ゼラルドに会った。黒髪の若者は、目も合わせずにすれ違おうとした途中で、気が変わったように立ち止まり、問いかけて来た。
「フルートはどこにいるだろうか」
「・・・談話室。でも、後にしてくれないか」
 ゼラルドは冷ややかな視線を投げて、無言で立ち去ろうとする。
「待てよ、ゼラルド」
と、セレンは呼び止めた。せっかく、惹かれ合っている鈍感な王子と王女を、ふたりきり並べて配置することに成功したのだから、いくらかは時間がほしい。
「今、ちょうど二人だけだから、そっとしておかないか。あとでお茶を持って行くとき、君のぶんも入れるから」
「ふたり?」
「フルートとフィリシア」
「・・・」
 ゼラルドは、底の知れない黒い瞳でセレンを見つめたあと、はたと理解したようで、
「・・・わかった」
 向きを変えて立ち去った。セレンは談話室の二人のことを思う。周りがこうして気を利かせても、あの二人のことだから、何の進展もないのだろうな。

 フルートとフィリシアは、ぽつぽつと歌を口ずさみながら、相手の歌う声に耳を傾けていた。胸がときめくほど美しい響きのする歌声を、いつまでも聞いていたいとお互いに思っており、相手が知っていそうな歌をあれこれと持ち出しては、歌ってもらおうとした。ほかに話したいことが、あるような、ないような。ときどき視線を合わせて、なんだか可笑しくて笑った。大切な旅の仲間と心が通じ合っている、と思った。
 やがて、セレンがお茶を持って戻って来た。ゼラルドも、地図を持ってやって来て、「明日は晴れる」のだと言う。みんなで地図をのぞきこんで、計画を立てた。
 そう、聖泉には、きっと辿り着けるだろう。死の呪いは、きっと解けるだろう。むしろ、目的を果たせば旅が終わってしまうことのほうが、ずっと悲しいだろうという予感がする、けれども。
 今は前に進もう。と、フィリシアは思う。
 明日は、晴れる。

(完)

雨の日の窓辺で(01)

 どんよりとした灰色の空からは、昨日から止むことなく雨が降り続いている。
 静かな昼下がり。外に出かけるのを諦めた姫君は、滞在している宿の談話室に来てみたが、ほの暗い室内には、ほかに誰もいない。
 少しがっかりしながら、フィリシアは窓辺に歩み寄った。大きなガラス窓に打ち付ける水滴が、互いに合わさりながら落ちてゆくさまを、ぼんやりと眺めて、内側から指でなぞった。
 彼女にかけられた死の呪いは、すでに目覚めて、発動のきっかけを待っている。ひとりでいると、そのことを考えずにはいられない。解呪のために故国を離れ、こうして遠く旅の空の下にいるけれど、果たして本当に、世界の果てにあるという聖泉に辿り着けるものだろうか。辿り着いたとして本当に、呪いは解けるものなのだろうか。
 ふだんは胸の奥底に押し込めている不安が、ゆらゆらと立ち上る。
 雨、雨、雨。空が泣いている。私の代わりに泣いてくれている。優しい雨。

 誰かが入って来た音がして、フィリシアは、夢から覚めた気持ちで振り返った。
 月色の長い髪をした若者は、「やあ」と笑った。窓辺に歩み寄って来ながら、
「雨のカーテンを見ながら、何を物思いにふけっているの。いや、当ててみようか」
 姫君から少し離れたところに立ち、自分も窓の外を見やって、言った。
「きっと・・・あの空は、自分のために泣いてくれているみたいだ。と、思っていた?」
 青い髪の姫君は、どきりとして、目をぱちぱちさせた。
「どうしてわかるの」
 セレンは姫君のほうを見て、ふふ、と笑った。
「秘密。とはいえ、そういう歌もあるよね。クルシュタインでは歌わない?」
 小さな声で、歌を口ずさむ。
「雨の帳よ、あのひとの姿を隠さないで。雨の音よ、あのひとの声を遮らないで。でも本当は知っているの、雨がやんでも、あのひとはもう来ない。降っているのは私の涙、雨のような涙、涙のような雨・・・」
 フィリシアは微笑んだ。
「知らない歌だわ。でも、あなたの歌う声は、不思議な響きがして、とても素敵」
「すてき? 男とも女ともつかない歌声が?」
 セレンは苦笑して、肩をすくめる。フィリシアは少し驚きながら、
「そういう言い方もできるかもしれないけれど、思わず耳を澄ませて、ずっと聞いていたくなる声。男のひとも女のひとも聞き惚れると思うのに、そう言われたこと、ない?」
「そうか、お世辞だとばかり思っていたな。でも、君がそう言ってくれるなら、これからは信じることにするよ。ありがとう」
 それから二人は、知っている歌をいくつか挙げて、共通で知っている歌を一緒に口ずさんで、歌詞の違いなどを面白がった。フィリシアの憂鬱は、いくらか晴れた。機嫌のいいときのセレンは、いつも穏やかで優しくて、心の傷をそっと手当てしてくれる。一方で、彼の恋愛対象からは外されているらしいことを、本当なら女性として遺憾に思うべきなのかもしれなかったが、フィリシアはむしろ、心を許せる友人を得た気持ちがして、喜ばしく思っているのだった。

予告:「雨の日の窓辺で」 & 冊子お申込み文例

フィリシアとセレンをメインに、日常の1ページを書きます。全2回です。
フルートとゼラルドも、ちょこっと出ます。

週末に載せたいな、という自身の希望を踏まえ、見切り発車で予告出しちゃいました☆

***

「お姫様と猫」は、今日から発送を始めたところです。
一方、Webで読めれば紙はいらない、という方は多いと思いますし、メールアドレスや住所・氏名を知られたくないから申し込めない、というのも仕方ないとして、「お手紙書くのがハードル高い」という理由で請求できない方がいるといけないので、文例を載せておこうと思いました。

こんにちは。
「○○○」の冊子を1冊希望します。
△△△のしおりを1枚つけてください。
好きなお話は「□□□」です。
←この一言があると私が嬉しいけど、なくてもOK♪

これだけで足ります。あとは180円分の切手をお送りください。
愛情こめて作っているので、好きで読んでくださる方々にお渡しできたら嬉しいです!

進捗状況報告(2016/04/19)

土日は2連休で休めるようになりました♪
平日も21時~22時くらいに帰宅できるようになりました♪
創作は、ちまちまコツコツ、マイペースに頑張ります。

次作は、セレンとフィリシアの日常パートを書きたいな、と思います。
意外と、この2人の組み合わせを書いたお話は少ないので。
2人には、のんびり語らってもらうつもりです。そういう平和なお話が書きたい気分。
ぽわぽわと頭の中で構成しておりますので、もうしばらくお待ちくださいね。

配布開始!「お姫様と猫」と、栞♪

はーい、お待たせしました! 「お姫様と猫」の冊子ができてるよ! 配るよ~!
表紙を描いてくれたのは、ココログ広場仲間の、なぎさんだよ!happy01

Photo

今回は、フィリシアをメインとしたお話を、3つ入れた冊子になっています。
いつもどおり、配布希望の方には送料のみご負担いただきます。
すでに請求先住所をご存知の方は、そこに180円分の切手を送ってください。
初めてお申込みの方は、コメントのメールアドレス欄にご連絡可能なメールアドレスをご記入のうえ、配布希望の旨をコメントとして書きこんでください。折り返しメールさせていただきます。

さらにさらに、今回は、なぎさんの絵のしおりもあるよ!
絵柄は2種類あるので、ご希望の方は、「フィリシア」と「ゼラルド」のどちらがほしいかをお書き添えくださいね。両方でもいいですよ。冊子のおまけとしてお付けします。

Photo_2
いつもあたたかく見守ってくださる皆様に、感謝の気持ちをこめてお届けします。
今後とも、どうぞよろしくお願いしますheart04

そして、今回は何と言っても、
なぎさん! すてきな絵をたくさん、どうもありがとうございます!

作者より:「聖者の護符」 & トーナメント結果 & 宝物~☆

めちゃめちゃ忙しかったのです。結びの回を、大変お待たせしてしまいました!

このお話では久しぶりに、ゼラルドが名乗るシーンを書きました。満足ですshine
腕輪を使って護符を直すゼラルドについては、「意外と親切なのかも」とか、「親切とは違うよ、物を惜しまないだけ」とか、お好きに考察・妄想していただけたら嬉しいです。
腕輪のスペアは何本かありそう。細工物はあまり得意ではないと思います。

***

ブログ村の自作小説トーナメントの結果は、2回分のご報告を。
「泥より出でしもの」は、準優勝をいただきました。
「救出の報酬」は、準々決勝まで残ることができました。
トーナメントを見に来る方々にとって、一番ではなくても、「毎回なんとなく楽しみ」な物語になりたい、と思っています。

***

そして、なぎさんが、たくさん絵を描いてくださっていて!
いちばん私のイメージに近いゼラルドを、お持ち帰りさせてもらいました。
とてもいい感じに無愛想だと思います(*^-^*) ありがとうございます~☆

なぎさんが描いてくれたゼラルド

次回は、配布物のご案内になると思いまーす。

聖者の護符(04)

 ルークも護符を見た。護符は月明かりを受けて銀色に輝いていたが、亡者が触れたせいなのだろう、最下部が欠けてしまっていた。
「哀れな末期だ」
「ルーク・・・気づいていたのか」
 ゼラルドが目を上げる。金髪の若者は、答えるともなく、
「護符の話を聞いたときに思った。魍魎の行き交う荒野で、行き倒れた旅人を守ったのは、もとより所持していた護符の力ではないのか。その護符を手放したあと、旅人は無事に目的地に辿りつけたのか、と」
「・・・」
 ふたりの若者は黙り込む。彼らはおそらく、すでにその答を知っている。
 かの聖者は思ったのだろう。「あのとき譲り渡してしまった護符が、この手にあったならば」と。その念が、亡骸を荒野へと帰らせたのだ。
「・・・あの亡者は、この地に古くから住む悪しきものに、取り込まれてしまっていた」
 言いながら、ゼラルドは月の女神の印を切った。
「いまは自由だ。安らかに眠れ」
 ルークも、片手を胸にあてて、短く祈った。安らかに眠れ。

 若者たちが宿に戻ると、窓から一部始終を見ていた主人が、驚きとねぎらいの声をかけてくれた。一方で、話し声は全く聞こえなかったらしく、「聖者様の護符が、化け物の親玉を滅ぼしてくれた」と、欠けた護符に感謝を捧げているようだった。
「しかし、お客さんたちが化け物を返り討ちにするとはねえ! あの気味の悪いものたちは、もう戻って来ないかね?」
「あれらは戻らないが、また別の異形が寄り付かないとも限らない。護符は、明るくなってから、ぼくが直そう」
 そう言ったゼラルドは、翌日、出発前に、約束どおり護符を直した。欠けた部分を補うために、自分の腕輪をひとつ外して繋ぎ合わせ、小さな声で何か唱えながらあれこれ試した末に、ようやく納得できる形になったらしく、元通りに軒先に吊るして下げた。
「正確には再現できなかったが、欠けているよりは良いだろう」
「おお、ありがとう。前と同じに見えるよ。十分だ」
 みなで外に出て、馬の準備をしながら、風になびく青い髪を押さえたフィアが、口にした。
「今日はあたたかくて、風がやわらかい・・・」
「ああ」
 同意したルークが、ふと気づくと、黒髪の若者は、ゆうべ骸骨が灰と化したあたりを見つめていた。まるで、そこに誰かが立っているかのようだった。ルークの視線に気づいて、ゼラルドは振り返った。
「この土地は、新しい加護を得た」
 それだけ言って、彼は馬の準備に戻った。
「そうか」
とだけ、ルークも応じた。宿の主人が見送りに出て来たので、にこっと笑って声をかけた。
「じゃあな、おやっさん。元気で」
「お客さんたちも、元気で」
 ほどなく、旅の一行は出発した。
 宿の主人が立って見送る傍らでは、新しく銀を接がれた護符が、陽光を受け、きらきらと光っている。

(完)

大変お待たせしました!

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