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幻術の塔(04)

 塔の中は、薄暗く、じめじめしていて、嫌な感じだった。青い髪の乙女は、ともかく塔のてっぺんを目指して、螺旋階段を上った。
 スウの話してくれた「鐘」は、どうやって壊したらいいだろう。手が届くようなら、塔の外へ投げ捨てれば、壊れてくれるかもしれない。でも、手が届かなかったら?
 武器になるものを持っていては塔に入れないと聞いていたから、どうせ持ち込むことはできなかったに違いないのだが、それでもフィアは呟かずにいられなかった。
「弓があればいいのに・・・」
 声は壁に響いて、こだました。
(弓があればいいのに)(あればいいのに)(いいのに・・・)
 しかし、こだまの響きは、続けてこう言った。
(なるわ)(弓になるわ)(私たち、弓になるわ)
 フィアが驚いて足を止めると、目の前に、ポウッと白く光る弓が、ゆっくり落ちて来る。その弓につがえるべき矢も。
(矢は1本)(チャンスは1度)(無駄にしないで)
 フィアは、両手を差し伸べて、光る弓矢を受け取った。過去のいけにえの魂が塔にさまよい続けており、自分を助けてくれようとしているのだと、おぼろげに理解した。
「ありがとう」
 輝く弓矢を手にすると、勇気が出た。青い髪の乙女は、さらに階段を上った。
 ずいぶん長く、休み休み上ったあとで、ようやく塔のてっぺんに着いた。屋根も壁もない、吹きさらしの屋上だ。釣り鐘があることを期待していたフィアは、きょろきょろと辺りを見回したが、それらしきものはない。
 はるか頭上で、しわがれた老人の声がした。
「ひっ、ひっ、ひっ。よく来たねえ」
 はっとしてフィアが見上げると、空中に黒っぽい靄がうごめいており、見ているうちに人の形をとって、ひげの長い老人の姿になった。老人は宙に浮かんだまま、黄色くにごった目で、高みからフィアを見下ろした。右手に青銅の鐘、左手に赤く光る珠を抱えていた。
「ひっ、ひっ、ひっ。この鐘を鳴らせば、三つ首の獣が現れ出でて、おまえさんの腕と言わず足と言わず、食いちぎってくれる。その流れ出た血を宝珠に吸わせて、わしの命はまた1年延びるというわけじゃ」
 では、鐘を鳴らすのは、いけにえではなく魔法使いなのか。身震いしながら、フィアは素早く弓をかまえた。魔法使いは、あまり目が良くないようで、頓着する様子はない。青銅の鐘を狙いかけて、フィアは、はっと気づいた。鐘が魔獣の呼び出し用なら、塔の魔法の源は、いけにえの血を吸うという、不気味な赤い宝珠のほうだ。

終わりませんでした。あと一回。

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コメント

月路さん今晩は〜。
執筆お疲れ様です(^^)/

ほら、ね。とは…ああ、あの事か。と
空色のドレスを読んで復習してお待ちしていましたが…

最近、プリンセスの弓を使うシーンが無いなぁ〜、と
思っていたら、以心伝心ゼルがマインドスキャンか
聖札で占って作者に告げたのか
読者心理を覚られしまって、ビックリしました。

矢は一本、チャンスは一度、チョイスも一度
鐘、赤い宝珠、魔法使い本体
究極の三択ですかねぇ…
間違えられないし、外せない緊迫感に空気がピリピリ

ワクワクしながらクロージングをお待ちしています。
ではまた

とり3さん、
コメントありがとうございます♪

フィリシアの弓のこと、覚えていてくださったのですね。嬉しいですconfidentnotes
誰かを助けようとして自らも助けられる、フィリシアらしいお話です。楽しんでいただけたらいいなと思います。
最後きれいにまとめられるように頑張ります~☆

幻術の塔 ハラハラドキドキしてます。フィア頑張って!

コメントありがとうございます♪
あたたかく見守っていただいて、フィアも心強いと思いますhappy01
フィアに活躍してもらえるように、作者も頑張ります。
応援ありがとうございます!

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