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旅へ(05)

 森の中に続く道を、ふたりは馬に乗って進んだ。王子が、落ち着いた声で言った。
「とりいそぎ、話しておかなければならないことがある」
「何かしら」
 フィリシアが尋ねると、フルートは、何でもないことのように答えた。
「君がこのあたりを通ると予想している盗賊団がある。金目のものを手に入れたいようだ」
「え・・・」
 フィリシアは、目を見開いた。フルートが落ち着いているので慌てずに済んだが、それでも少し、動揺した。
「そんな、どうして・・・いいえ、それが本当だとしたら、どうすればいいの」
「小さな事件が起こるだけで、危険はないそうだ。だが、注意して進もう」
「危険はないそうだ――ということは、占ってもらったの?」
「ああ。それが、もうひとつ話しておきたいことだ。実は、森の向こうに」
 言いかけて、フルートは口をつぐんだ。前方に立ちふさがる人影があり、大声で呼びかけて来たのだ。
「そこの馬、止まれ、止まれ! ・・・あれ?」
 両手を広げて立ちはだかった大柄な若者は、ふたりが近づくと不思議そうな顔になった。
「ルークじゃないか。どうして、こんな所を通るんだ?」
「そっちこそ。こんな田舎で何してんだよ、ケビン」
 「ルーク」が答えると、ケビンと呼ばれた若者は、素直に答えた。
「臨時の仕事さ。ここを見張って、お姫様らしき一行が通ったら、引き止めて、合図するんだ。青い髪に、青い目のお姫様で・・・ん?」
 ケビンは言葉を切って、馬上の「フィア」をじろじろと見た。ルークは呆れて言った。
「おまえさあ。その仕事、怪しいぞ。仕事はよく選べよ」
「うーん、やっぱり怪しいかな? まあ、俺も少し、思ったんだけどな・・・」
「こいつはお姫様なんかじゃないぜ」
 ルークは言って、馬から降り、フィアにも手を貸して、馬から降ろした。
「この恰好を見れば、王族でも貴族でもないの、わかるだろ」
 ケビンは、フィアが身に着けているものを、よくよく眺めた。どこから見ても庶民の服。
「そうだな。でも、じゃあ、誰なんだい」
「俺の、恋人のフィアだ」
 恋人?と、フィアは内心びっくりしたが、たしかに、遠縁などと言うよりも信じてもらいやすいかもしれない。話を合わせることにして、にっこりと笑った。
「初めまして、フィアです。ルークのお友達?」
 ケビンは、きまり悪そうな顔でうなずいた。
「あ、どうも。うん、ルークの友達で、ケビン。じろじろ見てごめん。ルークにこんな美人の彼女がいたなんて、全然知らなかったよ。女の子たちも、知ったら嘆くだろうなあ」

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コメント

えっ、どうなるの!?
という緊張と
ホッとする緩和。
これが絶妙で先に先に
読みたくなります☆

ホシノさん、
コメントありがとうございます♪

うまく書けなくて悩んだ回だったので、背中を押してくれるコメントをいただけて嬉しいですshine
ともかく「旅へ」を書き上げる!のが、目下の目標です。がんばります!

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