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こぼれ話:小鳥の巣

ゼラルドは鳥が好きなので、こんなこともあったのでは。

***

フィリシアが買い物を終えて表に出て来ると、ゼラルドはいつものとおり、建物の陰になったところに、ひっそりと一人で立っていた。

ただ、いつもと違うところもあった。ふだんは視線が下を向いて、たいてい聖札を眺めているのに、今日は視線がやや上を向いていて、口元には、ほのかな笑みさえ浮かんでいる。

ゼラルドの視線を追いかけて、フィリシアも首を巡らした。彼が何を見ていたかは、すぐに分かった。フィリシアもつい、口元がほころんだ。

それは、民家の軒下にある、小鳥の巣だった。巣立ち間近と思われる雛たちが、巣からはみ出そうなくらいに押し合いへし合いしながら、むぎゅっと収まっている。

「ゼラルド」

フィリシアが声をかけると、黒髪の若者は静かにこちらを向く。微笑は消えている。フィリシアは気にしない。笑いながら、

「あの子たち、ぎゅうぎゅうに詰まっているわね。もう、おうちを飛び立つ時期なのかしら」

「そうだね」

と答えるゼラルドの声は、いつもよりほんの少し、和らいでいる。

「明日には巣立つだろうと思う。買い物が済んだなら、行こうか」

フィリシアは、にこにこする。すましているけど優しいひとなんだな、と思う。
すこしだけ、距離が縮まった気がして、うれしい。

***

というようなことを、ツバメの巣を見ながら、思いました。
いつかこのシーンをお話の中に使うかもしれないけれど、今のところは予定がないので、 今日のこぼれ話です。

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コメント

わぁ~
神秘的で
謎をかかえ
こころに何か抱えている感じが魅力でもあるゼラルド。
こんなキュートな1面が♡
心がほっこりするエピソードですね♪

優しい人を見るとみんな優しくなれるんですよね~♡
幸せは人から人へと~

私も幸せな気分で読ませていただきました♪
心がなごむこぼれ話ですね~♡

ホシノさん、
コメントありがとうございます♪

うちの近所にいくつもツバメの巣が掛かっていて、育った雛がむぎゅっと入っているのを見ると、ついニコニコしてしまいます。
さすがのミステリアスな王子様も、微笑ましく見守るしかない光景だよなあ、と思います。
いつもお声をかけていただき、ありがとうございます☆

まぽんさん、
コメントありがとうございます♪

鳥の雛や、動物の仔を見ると、心がなごみますよね。
ちっちゃくて、ホワホワして、かわいい…!
そして、微笑ましく見守る人を、さらに見守るのも、また微笑ましいものなのですよね~☆

月路さん今晩は〜。

ぜラルドの対人リアクション
『旅へ』の初対面がぶっきらぼうで冷たく感じたのが
『夢の牢』等の頃のお兄様モードと落差が大きく
感じたのですが

こうしてこぼれ話で『小鳥の巣』の話をお聞きしてみると
優しいのははじめからで
当初、表情を隠したり、本心を隠したりは
出自や環境、孤独で強い自制心
まぁ、彼らしいなぁ…と言うことですね。

闇姫、光姫、化身の魔女、お母様以外
ユリア姫、フィリシア除くと助けた巫女位しか女性と会話してないので相手による差か余り分からないけど
義妹と終盤のフィリシアは別格の対応ですかね。

敵を前に高揚していると、珍しく感情が顕になり
冷笑と聖者の称号の名乗りが出て
気に入っている者相手にはバカだ。と言う癖があるような…

『三本角の怪物』や『泥から出でしもの』のみたいな
クリーチャー人ならざるものには、素の対応なのか
いつも凄く優しい人柄を感じますね。

そうそう鳥つながり
巷のおしくら饅頭燕の巣にもほっこりしますね。
今期は近所で余り見かけず例年より少なめです


ではまた

とり3さん、
コメントありがとうございます♪

ユリアちゃんがああいう子で、ユリアちゃん以外の女の子と親しくなる機会がないまま飛び出してきてしまっているので、「お姫様の護衛をすることになった」と聞かされたら、まずは敬遠したくなるのが当たり前かなあと思いますし、フィリシアと初めて出会った時点で、彼の女性観って、どんなふうだったのかしらと思います…。

それでもホットココアが出て来るあたり、なんだかんだ言っても、ちゃんと「お兄ちゃん」なんだねえ、と、私などは思っておりますが、読者の方にはまた、読者の方なりの想像があるかと思いますし、お話というのは、すべからく「読んだ者勝ち」で、読んだひとの思い描くものが正義であり、仮に書き手の書いてることと一部が矛盾していたら、むしろ書き手のほうが間違ってるんだくらいのつもりで構えていてくださればと思います。

いつも丁寧に読んでくださって、どうもありがとうございます!

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